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うつと生きる幸せ

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#人生

君の名と僕の名

君の名と僕の名

僕はあなたの「悲しみ」はわからない。

僕はあなたの「苦しみ」はわからない。

でも、話をきくことはできる。背中をさすることだって、肩をかすことだってできる。

僕はあなたの「恐怖」はわからない。

僕はあなたの「生きづらさ」はわからない。

でも、いつまでも待つことはできる。手を取り合うことだって、差し伸べることだってできる。

僕はあなたの「嬉しさ」はわからない。

僕はあなたの「喜び」はわか

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『そんな日もある』って、思いたい

『そんな日もある』って、思いたい

僕は毎日気圧をチェックする。

低気圧の日は、体も心も重く、ストレッチをしても、お風呂に入っても気休めにしかならない。

椅子に座っているだけでも体力は消耗し、ネガティブな思考は膨らむばかりで、こりゃ生きるの辛いわ。。。。となんとかやり過ごす。

そんな日もある。

会社では、頭は働かず、ブラウザで開いた複数のタブを行ったり来たりしては、ため息ばかりがそこらじゅうに沈殿し、デスクにいるのが辛くなる

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いつだって私たちは『最高』なんだ

いつだって私たちは『最高』なんだ

18歳の頃、同級生が突如として亡くなった。

多臓器不全だった。

昨日まで、彼の好きな洋楽のこと、課題の愚痴、明日の予定などを話し合っていたのに、朝登校したら、担任から「皆様に悲しいお知らせがあります。佐藤くん(仮名)が昨晩亡くなりました。」と伝えられた。

皆、一様に固まり、その後、泣く人、黙って教室を後にする人、困惑の表情を浮かべる人、様々な感情が狭い教室の中で行き場をもとめて彷徨っていた。

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『やさしさ』とは『思いやり』

『やさしさ』とは『思いやり』

『やさしい』ってなんだろうな?

『やさしさ』ってなんだろうな?

そんなことを考えることが習慣になってから、何年経過しただろうか。抽象的な言葉ゆえに、人それぞれ解釈や定義が異なるが、『あの人は優しい』『あの言葉にはやさしさがある』という『あの◎◎』はどこか共通項があるように感じるのだ。

僕のなかで、これが『やさしさ』である。と言い切れるまでの定義があるわではないのだが、たぶんこれなのでは?とい

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『生存する意識ー植物状態の患者と対話する』を読んで、自己の『うつ病』と対話する

『生存する意識ー植物状態の患者と対話する』を読んで、自己の『うつ病』と対話する

久しぶりに『タイトル買い』した本だ。

『生存する意識だって…?意識がある時点で生存しているのでは?』

『植物状態の患者と対話だって…?意識が無いの人と対話なんて不可能では?』

そんな斜に構えた僕を、本棚で異様に光る白い装丁が、僕の『意識』を捉えて話さなかった。気がついたら、購入してしまっていたのだ。

この本は、『植物状態』と診断された人に『意識』があるのか?そして、『意識』とはなにか?を神

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