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言葉の花束ーアキの詩集No.157


1.「バードリスニング」


早朝出勤にて

聴こえてくるよ
鳥達のさえずりが

鳩や

カラス

までは
分かるけれど

よく耳を澄ませば
また違った鳥のさえずりが
混じって聴こえてくる

何の鳥かな?
想像してみるのも楽しい

鳥達のさえずりを
楽しみながらの通勤も
悪くないね


2.「自分だからこそ気付かない自分の変化」


自分のことは
自分が一番
分かっているはずなのに

ある人から
ちょっと
良い意味で変わったと言われて

私は
全然気付いていなかったんだ

自分だからこそ
自分の変化に
気付かないこともあるのかな

自分の変化を
見届け
それとなく
喜んでくれる

そういう人が
いてくれて

私は
幸せ者だよ


3.「嘘」


嘘をつくことに
ためらいがなくなったのは
いつからか?

真っ向から
正直に生きようにも

そこまで私は
強くはない

でも
弱いからこそ

自分も
他の誰かも
守るために

嘘を
行使したいと思うのは

私の
エゴかしら?


4.「引き算」


あれも
これもと

わちゃわちゃ
抱えて

あっぷあっぷしても
構わず突き進んで

ぼろぼろになりながらも
やり遂げてきた私は
凄いかもしれない

でも
そろそろ終わりにしたいね

今まで
足し算ばがりの人生だった

これからは
引き算をしていきたい

少しずつ
力を抜いて
気楽に生きたいよ


5.「コンビニに行って(エッセイ)」


車の税金を
コンビニで払いに
外に出たんだ

そうしたら
湿り気のある
涼しい空気が

土草の
素朴な匂いを
届けてくれたんだ

とても
優しい香りに包まれて
良い気持ちで歩いていると

水田が
曇り空を写す
大きな鏡になっていて

それを通して
雲の旅路を
ぼんやり眺めるのを
私は楽しんだ

道行く
草花や
家々の庭先

そして
通り過ぎる
人々の様子を
何となく眺める

それだけでも
楽しい

コンビニに着いて
新発売の飲み物に挑戦したり

誘惑に負けて
期間限定のアイスを買ったり

ちょっとした
お出かけは

こんなにも
胸をときめかせてくれる

楽しみは
スマホ画面で終結させては
勿体ないよね


6.「時代遅れの感性」


香しい
香水の匂いよりも

土草
雨水の
素朴な香りの方が
私は好き

人目を引くような
面白い動画よりも

人々との語らいや
笑顔
触れ合いを通して得られる
喜びの方が
私は好き

最近の
流行の歌や漫画は

上辺は
格好良いし
面白いのかもしれないけれど

何となく
心の底から惹かれるものがなくて
落ち着かない

心から落ち着く
胸に響く作品は

もう
昔の産物になってしまったのか

私は
時代遅れの人間かもしれない

でも
そんな感性が
私は好きだ

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