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『老人喰い~高齢者を狙う詐欺の正体~』の感想

『老人喰い~高齢者を狙う詐欺の正体~』/鈴木 大介
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振り込め詐欺に関する詳しい情報を、物語形式でとてもよく理解できる
良書。
 
この本を読むと、闇産業の生態系がヤクザさんも含めてよーーーく分かり
ます。
 
 
私は何となく、オレオレ詐欺っていうのは半グレとかの不良連中が集まって
ヤラカしてるものだと思ってたんだけど。
 
 
実際のところの内実を知ると、何かブラックな株式会社みたいになってて、
変な話ですが、勉強(?)になりました。
 
 
『ヤクザな世界というのは、貧困に伴って自然発生するのだ』と学んだり。
 
この本を読んでて、ずーーーーーーーーっと、『悪とは一体何だろう?』ということを、延々と考えさせられました。(ーωー;
 
『誰の言い分にも一理はある』というか…。
 
 
オレオレ詐欺とかの詐欺家業を肯定する気はありませんが(そりゃそうか)、そうでもしないと経済的にやっていけない若者層が一定数いたのは
確かなことなので、「何だかなぁーーーーー………」という気持ちになった
のです。
 
 
いろいろ取材した著者の鈴木さんもいってましたが、『あまりにも不毛』
なんですね。(詐欺にまつわる闇産業の全てが)
 
 
「もうちょいその、ブラックな産業(?)に費やす努力や才能を、社会の
健全な方向に向けれなかったのだろうか」と、率直に思いました。
(彼らがおかしくなるような条件を、歪んだ社会情勢が整えてしまった
ともとれますが。 ← 本当か?)
 
 
人をだまして逃げ切れても、因果からは逃げ切ることが出来ないんですが。
 
 
この世でそろばんはじいて悪さをする人は、そこまでは勘定に入れてない
んでしょうね。(ーωー;
 
 
何て不毛なんでしょう。 私は生産性のないこと、砂を嚙むような経験を
することがキライです。
 

どうせ何かするんだったら、何かが増えるようなことをしようよ!
といいたいところですが、
 
 
そうもいってられない状況というのもザラにあるのだ。
ということを学びました。
 
 
 
どう生きたものでしょうね?(ーωー
(この本は、現代の生き方について考える参考になります)


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