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腐女子が世界を救う⁈

突然ですが、『腐女子のつづ井さん』と言う漫画を知ってますか?

4コマ調漫画で『腐女子』の日常を描いている漫画です。

え?そもそも『腐女子とはなんぞや』って?・・・

私が『腐女子』と言う言葉を初めて聞いたのって、何年くらい前なのかな〜? 子育て真っ只中の時に、本屋さんかなんかでチラリと目にして、気になって調べたら、なんか『男同士の恋愛モノ』が好きな人・・・的な説明だったと思う。

「男同士の恋愛モノにハマってる人??」・・・why?なぜ?

何を好き好んでそんな事を?

この世には、まだまだ自分の知らないことが山ほどあると言うことを改めて認識させてくれたのが『腐女子』。いや、逆に知らない事の方がほとんどなんだと私を目覚めさせてくれたのが『腐女子』。

「男同士の恋愛」までは理解できる。

恋愛は自由だよね〜、異性間の恋愛、同性間の恋愛、どちらにしろ個人の自由だし、パターンも色々。

家同士の繋がりだった結婚という形態が、個人の繋がりへと移り変わり、21世紀の自由恋愛は性別を超えて行く。

しかし、マトリョーシカ人形のように、入れ子式になっている現象は聞いたことがなかった・・・。

中心に愛しあう2人がいる(ここで言う『2人』とは二次元ですよ。念のために言いますが・・)その2人を見守る形で、腐女子さん達が取り囲んでいる。

恋愛は、『する』ものであって『見る』ものではなかった。漫画やドラマや映画を観て、憧れ、そして『自分も夢のような恋愛をしたい。』と思い、結婚し『現実』と言う地面に足をつけてその後の人生を生きる。

そこに行くための『恋愛モノ』。『恋愛モノ』カルチャーは、ふわふわした若者同士をカップリングし、現実の人生に着地させるための装置として存在する。身も蓋もない言い方をするなら、「餌」です。美味しそうな餌と思って食いついたら、実は釣り針だったってやつ。

しかし、『腐女子』さん達が愛する『BL』物は、逆立ちしても手に入らない案件。そもそも『二次元』ですからね。たまたま『三次元』のリアルな男の子を『推し』にしていたとしても、概念としては『二次元』扱い。

『腐女子』さん達の愛の純粋さを考える時、外せないのが『パラドックス』というキーワード。

彼女達は、『男を好きな男』(くどいけど、二次元)を好きなのであって、もし、何か宇宙のミラクルが起きて彼女を好きになる事があるなら、それは彼女達が『推し』を愛する絶対条件である『男を好きな男』ではなくなるというパラドックスが起こるわけです。熱烈に愛する人(くどいけど二次元)から、愛された瞬間、消えてしまう・・・まるで、人魚姫の愛のような物なんです。(泣)

愛する人の愛を勝ち取った瞬間、敗者になる。ザ 、パラドックス。

好奇心が湧きますね〜。

ちなみに、今更ながら説明させて頂くと、『BL』とは、「ボーイズラブ」の略です。

「恋愛物が好き」という普通(?)の女の子と違って、『男同士の恋愛物が好き』と言う腐女子さんの気持ちを分かりたいと思い、自分なりに考えてみました。

恋愛モノを見る時、ふつう人は自分が属する方の性に感情移入して見る。こんな素敵な恋がしたい!ってね。普通女子は、参加型。

『腐女子』さんは、愛し合う男性2人を神の視点で愛でる。それと矛盾しない形で、彼ら『推し』を神聖な神として崇める。

つまり『腐女子』の哲学とは、『神の神による神のための恋愛』なんです!間違いない!その証拠に、『腐女子』さん達はよく、『尊い』と言う言葉を使います。

美しい対象を愛で、所有したいと思う気持ちは誰にでもある。

リアルではありえないほど、均整のとれたルックに、繊細な内面。

宝塚にハマる人と同じですね、多分。

超越した存在(神)、人間の理想形態に憧れる。

手に入らないからこそ、さらにその欲求は、地下のマグマのようにエネルギーを増幅させる。

私たちが、温泉に入って「癒される〜。はぁ〜びばのんの!」と呑気に思えるのは、『腐女子』さんマグマのおかげなんです(嘘)

プラトンが説いた『イデア』と言う概念、それが『腐女子』さん達の『推し』です。間違いない(←個人の感想です)

『イデア』とは、想像の中だけに存在する純粋な理念(理想?に置き換えてもいいのかな〜。)。目で見た物を、そのままで認識するのではなく、頭の中で自分が望むさまざまな要素を捕捉して、より完璧な物に仕上げる。自分好みの『神』をカスタマイズするんですね〜。

オリジナルの神、それが『推し』。

『推し』の多くは、二次元のキャラクターだから当然作者がいます。『腐女子』さん達は、キャラクターそのものだけでなく、作った作者や、スタッフ、音響さん、それらスタッフ達の親に感謝し、祖先に感謝し、人類を産んだ宇宙に感謝し、宇宙を誕生させてたビックバンを祝福する。

哲学者の視点なんですねー。プラトン直系の弟子、それが『腐女子』

宇宙の本質がなんなのか解明できていない限り、彼女達『腐女子』さんの脳内で命を吹き込まれて、生きて死んでいくキャラクター達も、実際に生きていると言っても過言ではない。『推し』を見て興奮した脳内に電気信号が発生し、インパルスがスパークして『ヤングマン』を歌い出して、ヒデキが感激したら、もうそこには物理的にキャラクターが存在するんですよ!マジで。

脳内のキャラクターが、外の世界の私達に気づいた時、その時、宇宙の真理が解明されると、私は思う(←??)

『愛が深すぎる』のが『腐女子』さんの特徴。

普通の女の子が、愛する人の親まで愛しますか?

愛する人が吸う空気を作り出す植物に感謝しますか?

愛する人を生かすために犠牲になる生き物を思って涙を流しますか?

ふつうの子は、そんなことしない。

そして、母性強めの『腐女子』さん達は、日常生活では地道に働き、自分の物は節約して、せっせと『推し』グッズを買います。経済を回すのは、こう言うストイックな消費者達。ストイシズムを貫く人達。

神に供える供物を手にするために、汗を流して働く。尊い。

こんなに素晴らしい『腐女子』さん達なのに、世間の目は冷たいようです。

誰が言い出したのか知らないけど、『腐女子』と言う、このネーミングってちょっと酷いと思いませんか?

人様のお子さん(女の子)に対して『腐った女子』と名づけるって、どう言う神経してんでしょ!?って話です。

自分たちで自虐の意味も込めて名付けたんでしょうか?

だけど、ここん所が複雑なんですが、きっと『腐女子』さん達は、その名前を密かに誇りに思っているんじゃ無いかと、私は推測してるんですが、当たらずとも遠からずってとこでしょう。間違いない。

なぜそう思うのかと言うと、この『腐女子のつづ井さん』と言う漫画の中のキャラクター達の熱量がすごいんです。そして超楽しそう。

『男同士(女同士)の恋愛』は、人間が誕生した頃からあったはずですが、コミュニティの中では『存在しない物』とされていた。

だけど、『腐女子』さん達は気づいてしまった。

『ない』とされている『恋愛』に。

この「気づいた」と言うのがポイント。

他人が見逃すような所が妙に心が引っかかって、頭から離れない。

『気づく』→『自分だけがこの物の凄さを知ってる』→『自分は選ばれた人間だ』 

三段論法で、自己肯定し、

こうして普通の女の子が、『腐女子』になる。

同時に、コアな友人とコアなコミュニティを作り、普通の人のフリをしつつ、隠れキリシタンのように『BL教』に身も心も捧げる(←個人的な感想です)

(BLの素晴らしさが)わかる自分達と、わからない他の人たちという意識は、当然生まれるでしょう。娯楽文化の主流ではないと言う劣等感と、少数派だからこそ希少性があるという優越感を併せ持つ。

誇り高い人種なんです『腐女子』さんは。

地球に優しく、イマジネーション豊かな心優しき腐女子が、

コロナ禍の世界を救う鍵となる!と私は思う。・・・知らんけど。

この記事はあくまでも、個人的な見解です。『つづ井さん』を実際に読んで、彼女達のなかなかの変態ぶりに驚いたとしても、私は責任を負いませんので、悪しからず・・・膝かっくん!









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