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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿137

第136回から続く


FOMCは25bp利上げで納得するかもしれない


ブルームバーグ記事の引用

・「米消費者物価指数、2月は前月比0.4%上昇―前年比では6.0%上昇
・「FOMCに迫る難しい判断、利上げか様子見か―インフレと金融混乱で


この記事からの引用~「当局による12日の緊急措置が金融ストレスを封じ込めたとのシグナルが市場から示されれば、FOMCは25bp利上げで納得するかもしれない


ブルームバーグ記事の引用
・「1年先の米インフレ期待、21年5月以来の低水準-2月のNY連銀調査



リセッションに陥る数か月前に逆イールドの解消が始まる



3月13日月曜日までの米2年債の利回りの下落ぶりを見ていて感じていたのは、リセッション意識で、逆イールドの解消に入っているのかなあとさえ感じてました。
その時点では、テーマが、インフレからデフレに変化しているのかとさえ感じてました。
アメリカですでにたくさんの方々がご指摘されておられます通り、リセッションに陥る数か月前に逆イールドの解消が始まるわけですけど。人によっては、過去には、逆イールドを解消すること無しにリセッションに入ったというケースも70年代、80年代にあるとのご指摘などもあって。

スワップ市場が織り込む来週の利上げ確率は約80%


CPI(米消費者物価指数)発表から、スワップ市場が織り込む来週の利上げ確率は約80%という事で。僕が思うのは、まあ、市場がこういう確率で25ベーシスポイントの利上げを織り込んでみているのなら、それを追認する圧力ってFRBに当然かかるだろう~と思っています。

僕はマーケットについては、昨日述べた通りです~「先週末時点で、(第134回寄稿で引用させて頂きました)McClellan オシレーターからも、売り手による売り疲れがすでにあった。シリコンバレー銀行の破綻から、ショート振った人達もたくさんいたでしょうし。今度は、そのショートカバーに、いろいろ連想、理由、希望的観測がくっついて、短期的に戻りラリーみたいなものがあったとしても、そこからまた下落するでしょうね、と僕は思っているわけです。」~それで、僕は「突っ込み売らず、戻りを売る」が自分の姿勢なわけですから、無理することなく、どのくらいまで戻るのか、そこを見ています。


リリーフ・ラリーの局面


FRBの金利の引き上げ幅ひとつとっても、つい先日まで言われていたような話ではなくなっているわけですから、それだけだって、悪材料の軽減(リリーフ)で反騰するリリーフ・ラリーの局面があるだろうと。一番直近のMcClellan オシレーターも昨日14日日中時点で見ましたけど、その時点で、売り疲れ、売られ過ぎの状態はなにも変わっていませんでした。下げるにしても、一回戻りを入れてからとかじゃないと、そんな、ず~と下がれるわけではないのでは、とは、昨日14日日中時点ではそう思っていました。そこから、今、14日のマーケット引け直後、この寄稿を書いていて、今考え中という感じです。

シリコンバレー銀行の破綻から、僕は、FRBの新しいファシリティって昨日述べた通り、FRBは銀行のバランスシート(貸借対照表)のダメージを(さほど)気にする(さほど心配する)事なく、金利をより高く引き上げることができるという事を意味している(そのスキーム(仕組み・構想上)と思っているんですね。(これ、ボトムラインですね。実際に、FRBが今後どう金利を誘導するかは別として)~それで、これはQE(量的緩和)ではないですと解釈、認識しています。~そして~”これは、FRBが、今行っている金融政策を、引き続き、継続して行くための手段として”だと解釈しています。だから、冒頭のブルームバーグ記事の引用部分~「”当局による12日の緊急措置が金融ストレスを封じ込めたとのシグナルが市場から示されれば”、FOMCは25bp利上げで納得するかもしれない」~この点に注目しています。


SVB破綻後の混乱に「真の危険はない」


昨日でしたかね。金融危機の時、世紀の空売りと言われたMichael Burry(マイケル・バーリ)さん~"I am not seeing any true danger here." (SVB破綻後の混乱に「真の危険はない」)とおっしゃっていました。

昨日述べましたが。
ゴールドマン・サックス~銀行システムにおける現状のストレス、リスクを鑑みて、3月22日のFOMCでのFRBによる金利の引き上げを、もはや見込んでいない、予想していない。」~昨日の寄稿でブルームバーグ報道を2本引用させて頂いた通りです。

僕は、「ゴールドマン・サックスのヤン・ハチウス氏らのコメントであっても、いつもよりも、一歩も二歩も引いて拝聴し、偏らない、決めつけないように自分で心がけています。」と、昨日、述べました。

今、スワップ市場が織り込む来週の利上げ確率は約8割くらいを見込んでいるわけですよね。

それからすると、結構、ゴールドマン・サックスさんの見通しって、独自性というか、他とは異なっているところが浮き彫りになっています。
この機会に、また、よく見てみたいですね。今後のため(5月以降のFOMCについてなど)も含めて。ウォール街の最有力投資銀行ゴールドマン・サックスさんの見通しとか、FRBの対応とか。

余談~


シリコンバレー銀行の破綻が現実にあって、それが大きなニュースになって、ここの経営トップの方、サンフランシスコ連銀のボードメンバー(取締役会のメンバー)だったという事で、先の週末、”傲慢さ(hubris)と強欲さ(greed)”に、またまた、いつものように焦点が当てられ、取りざたされて、刑事訴追の対象だあ~とか、話題になるだけは、話題としてなっていました。
こう言う事があるたびに、話題になる、出て来る話、
”傲慢さ(hubris)と強欲さ(greed)”。
こう言う事があるたび、いつもそんな話が、話題として出てくるわけで。
過去にも、時と場所を変えて、見てきた光景でもあります。その後時間をおいて、それを密着取材などされていた方が本を出版なさったり、後に、ケースによっては、映画化されたりさえなど。

こう、一般的には、話題として、刑事訴追とか直ぐ簡単に言われますけど。
アメリカには、弁護士さんが約133万人超いらして。現実には、そういう人には、トップ・ファーム(業界随一の弁護士事務所)などの優秀な弁護士もしくは弁護団がついたりもするケースもありますからね。刑事訴追だあ~と一般的にその時はそう話題になっても、実際にそういう目的で捜査そのものがされるのかどうか???それで、それが全部あったと仮定しても、起訴されても結果無罪になるケースも過去に事実としてありますから。

(笑)トランプさんには、そういう優秀な弁護士さん達つきませんけど(笑)。過去のこの寄稿で述べた通り、弁護士さん達、みんな、レピュテーション(評判の)リスクを極めて気にしておられますから(笑)。まあ、トランプさんの弁護を務めれば、業界で評判が下がると(笑)。


景色は一回は、変わりました。あともう一回、変わるのかなあと


第136回寄稿から~ブルームバーグ記事の引用~
見出し~「米財務省高官、SVBと同様の問題抱える金融機関は複数ある



SVBと同様の問題抱える金融機関は、現実に、複数あるわけです。

システミック・リスク(全体に波及して行くリスク)とは言わなくても、シリコンバレー銀行の破綻による反響は、これは、あるわけですから。
ここ(シリコンバレー銀行の破綻)で、景色は一回は、変わりました。あともう一回、変わるのかなあと。僕がこういう時いつも思っているのは、2つめのほう。

2つめのほう、それとあわせてのマーケットのタイミングに注目



昨日も述べましたが、僕は、シリコンバレー銀行の破綻から、時間をおいて起こるかもしれない、2つ目のほう。行きつくところ、次におこるかもしれない、その2つめのほう、それとあわせてのマーケットのタイミングに注目だと思っています。

だから、今からそれまで、結構、よく見なきゃな、とは思っています。





第138回へ続く




今回で最後になりました。
第138回以降は、アウトライヤー様が直接
皆さまにお届けします。




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関連スペース

11月27日 第1回スペース 2時間

12月18日 第2回スペース 2時間20分

12月22日 第3回スペース 12分間

12月24日 第4回スペース 20分間

12月30日 第5回スペース 20分間

2023年1月19日 第6回スペース 8分間

2023年2月22日 第7回スペース 18分間

2023年2月25日 第8回スペース 8分間


関連note

私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
OUTLIERは素敵な商品です
OUTLIER 「相乗的にパフォーマンスを高める食品と栄養素を集約。」


🍅🍅

弟子のNEOさんへ
アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません
③投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。

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サポート🍓本当にいつも有り難うございます。