バキューム尾崎のトラウマ
小学校2年生のある日、友達と2人で下校していた。道を横断しようとすると、左からバキュームカーが来た。実家は大変のどかな所にあり、当時はまだ下水道整備の最中で私の家のトイレも汲み取り式だった。強烈な臭いをまき散らすその車を見かけると、子どもたちはみんな鼻をつまんで逃げるのがお約束だった。
私と友達は鼻をつまみつつ、立ち止まってバキュームカーが通り過ぎるのを待った。もうすぐ目の前を通過するそのとき、なぜか私は友達の手をつかんで道に飛び出した。
すんでのところで車は急ブレーキをかけ