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「友達」とSNS

大人になって明らかに友達が減った気がする。年を重ねるのと比例して順調な増加曲線をたどったように見える友達の数も、それはただfacebookのカウント処理する友達が増えただけだったのか。友達とその関係は経年とともに積み重なっていくと信じていたのは私だけじゃないはず。

携帯電話やインターネットが登場する前も、あらゆるツールでつながれる今も、本当に友達になれる人なんてとても限られていて、本来はその奇跡的に出会えた、気の置けない仲間たちと飲んだり出かけたりしていればよかった。そこで気が合う人の友達もやっぱりなんとなく気があって。逆に言えば、気が合わなくなればそのまま誰も傷つかずに(笑)疎遠になれたのに。それはとても幸せだったはず。

いつしかSNSの登場により友達とは呼べない知人とも、何かしらの理由があって疎遠になったかつての友達とも、今更また「友達」となっていまい、それは私にとって(もしかしたら多くの人にとっても)寂しさの種となってしまっているんじゃないかなと。見えるからこそ、そこに友達の存在を感じ、疎遠になった現実を受け止めなければいけなくなったのだと思う。簡単につながれる分、簡単に切れてしまう。ワンクリックでつながったSNS上のfriendとはやっぱり友達じゃないんだと感じ、再度、友達関係が終わっていくのを実感するのはなかなかしんどいものだったりする。センサイな私にとって関係が切れる痛みは、関係の深さであまり変わらないんだもの。

映画 「stand by me」でゴーディが最後に“12歳の日々を共に過ごしたあんな友達はもうできない もう二度と”とタイプするところでジーンと来るのも、12歳の回想シーンのいい思い出と大人になって疎遠になっていく切なさに、自分と「友達」を重ねてしまうから。悲しいと思う反面、そんなもんだよね、と思う。

もちろん、SNSをはじめとするインターネットのおかげで、それらがなければ知り合えなかった人に知り合えたり、世界は広がった気もする。再会のきっかけとなってまたいい関係を築けた友達もいるけれども。助かっているけれども。ね。

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転職を気に元の会社の同僚との縁がぶちりと切れたこと、昨年つきあっていた男性に「友達に戻りたい」と言われてふられた私が、友達って何??と思って吐き出してみました。

ちなみに、その彼には当時「今は気持ちがあるから友達になるのは難しい」というようなことを伝えまして、その後時間がたち落ち着いたときに「気持ちなくなったから友達に戻りましょう」と連絡したら完全に無視(いわゆる流行の既読スルー)されたんですけどね。友達ってなんだろ〜♪

※トップの画像はwikipediaのstand by meページからもってきました。http://it.wikipedia.org/wiki/Stand_by_Me_-_Ricordo_di_un%27estate


ヘタレな自分や自分みたいな誰かをそっと応援する日記みたいなものです。