NEUTRAL COLORS{NC}ニュー・カラー 加藤直徳

加藤直徳。編集者。「NEUTRAL COLORS」主宰。雑誌、絵本、ドキュメンタリー&小説、写真集を出版する。元NEUTRAL / TRANSIT編集長。ATLANTIS編集長。ニュー・カラーから「ぬりえほん ねこ」発売中。www.neutral-colors.com

ステートメントを考えよう(雑誌NEUTRAL COLORS ニュー・カラーへの道#5)

創刊号の序文はとても大切だ。それは雑誌の未来を照らす所信表明に他ならないから。雑誌ニュー・カラーの場合もこれから作りながらステートメントを書き上げていく。ちょっとその前に寄り道して、過去に自分が何を書いたか振り返っておこう。過去の文章……それはうれし恥ずかしなわけで……

ATLANTIS zine01 イントロダクション〜はじめに

 私が編集者になった1997年。まだ電子書籍もiPhoneもあ

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続:雑誌を編むということ、旅すること(雑誌NEUTRAL COLORS ニュー・カラーへの道#4)

以下に掲載した「雑誌を編むということ、旅すること」の続きです。

“誰のために編むのか”

 白夜書房を退社して編集プロダクションでTRANSITをつくることになった。NEUTRALの編集内容を踏襲しつつ、国やエリアを包括的かつディープにコンプリートすることで、今までにないトラベルカルチャー誌として再出発した。編集的には特集地域をセグメントすることで、博打的な編集のラビリンスに陥ることもなくなり、

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雑誌の顔(タイトル)を決める(雑誌NEUTRAL COLORS ニュー・カラーへの道#3)

ATLANTIS zineとは雑誌ATLANTISができるまで、を追う内容で全6冊でした。雑誌が生まれるまでの編集者の心の動き、技術的なことを網羅しました。当初ここでATLANTIS zineの全文掲載をする予定でしたが、内容を追いかけつつ、新雑誌NEUTRAL COLORS(ニュー・カラー)が生まれるまでをレポートする方が面白そうという結論に至りました。ATLANTIS zineを掲載しつつ、N

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夢と目的と目標と〜インディビジュアル・カルチャーマガジン(雑誌NEUTRAL COLORS ニュー・カラーへの道#2)

福島空港でひまわりを植樹するボランティアに行ってきた。その中には学生もいっぱいいた。彼女たちに将来の夢を聞かれた5歳の娘は「カップケーキ屋さん」と答えて、爆笑されていた。

 そんな中、輪から離れてひどく落ち込んでいるコが一人いて、何となく気になった。「あたし、就活してて全然決まらなくて。かわいくもないし…。カップケーキ屋さんて聞いてなんか感動してしまい。。本当に自分は何がやりたいんだろう。夢はあ

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人生最後の雑誌を作ろう。コンテンツの種を植える(雑誌NEUTRAL COLORS ニュー・カラーへの道#1)

“人生最後の雑誌”とか、随分と大袈裟かもしれないけれど、20代でNEUTRALをはじめたときも、30代でTRANSITに邁進しているときも、いつも毎号これが最後かもしれないという気持ちでやってきた。雑誌が好きで、発売した1週間くらいは抱いて寝るくらい好きだった。それでも頭の中ではいつもエンドロールが鳴っていた。

 印刷までやるひとり出版社(いきさつは以下に詳しい)をはじめたのは、終わらない雑誌を

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元NEUTRAL / TRANSIT編集長、ATLANTIS編集長が考える〜雑誌を編むということ、旅すること

これからnoteで全文掲載しようと考えている『ATLANTIS zine』の“さわり”です。この文章はATLANTIS zine 01の冒頭に掲載されたもの。長くてしつこい、編集者の雑誌を作るまでの独白です。反応をみて全文掲載の方法を決めていこうと思います。

“なぜ編むのか”

 南インド、マハーバリプラム。「クリシュナのバターボール」と呼ばれる奇妙な石は、何百年と同じように今日も坂の中間にとど

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