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「願はくは花のもとにて」の和歌の日なれど……

和歌巡り~旧暦二月十五日~
この日の和歌といえば、西行の最も知られた歌。
「願はくは……その如月の望月の頃」が当然浮かぶのですが、私はまだまだ現世を彷徨っていたいので、あえて別の歌を声に出して読みました。

行方ゆくへなく月に心の澄み澄みて 果てはいかにかならんとすらん

山家集

秋の歌ですけどね。
今宵か翌晩、月が見られて、心が澄みに澄めばいいな、と。
我が歩みの行く末はどのようになろうとするのだろう?と案じつつ、春の花の色で昇るであろう満ちた月に心を励ましてほしい……と身勝手なことを願っています。

山茱萸

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