2020.07.26

あなたにとって「デザイン」とは何ですか？
デザインの役割とは何だと思いますか？

この答えはきっと百人十色でしょう

ある人は「デザインとは見た目を決めることだ」と言うかもしれません
またある人は「デザインとは機能と意匠のバランスを考えて 機能的で美しいものを生み出すことだ」と言うかもしれません

わたしはどんな答えも間違いではないのだと思います

その人その人にとっての「デザイン」が存在していて良いと思います
大切なのはそのみんなの「デザイン」というものを認め合って よりみんなの中のデザインに対する価値観や認識 考えを深め 高め合っていくことではないでしょうか

デザインとは決してデザイナーだけが考えるべきことではありません
わたしはデザインというものを学んだ当初 デザインというものがすべての物事に繋がっている事にもの凄く感銘を受け その世界にのめり込みました
わたしたち人間が生活するこの日常・社会を取り巻くモノやコト そのすべてに「デザイン」は存在すると言って過言ではありません
そこにどれくらいの意識や意図・意志・思想といったものが注ぎ込まれているかによって 差は生まれるとは思いますが いかなる物事にもデザインの要素は潜んでいます

わたしにとってデザインの役割とは「ひらめき」「整理」「伝達」
この３つを 基礎となる美的感覚をもって駆使することだと心得ています（これはnendoの佐藤オオキさんから勝手に学んだことです）
こういった「行為」や「能力」の視点でデザインというものを見た場合には 対象はそこまで重要ではなくなります
デザインと一口に言っても プロダクト・グラフィック・WEB・ブランド・ストラテジー・・・と近年では専門的な分野の幅はますます広がっていますが どんな分野におけるデザインだとしてもその根底にある本質的な役割や能力というものはそこまで差はなく共通する部分があるのではないかと考えています

欧州の方でデザイナーというと ひとつの分野にとどまらず 様々な分野を横断的に自由に活動しているという話を聞いたことがあります
自分もある程度マルチに活動している身なので そのような在り方にはとても共感できますし デザインというものの役割をできるだけ広義に 柔らかく捉えたいと思っています

今回リンクで引用する以下の資料の中にある
「デザインとは社会を知ること」という内容にもとても共感しました
このような広義な考え方をたくさんの人に知ってもらいたいですし 様々な企業においても とくに中小企業等においてはまだまだデザインに対する意識や実行は弱い感が否めませんので 経営レベルでしっかりとデザインに向き合う会社が増えて欲しいです

時代性としてはアート的思考の重要性が企業活動に求められていたり 今後デザインやアート・クリエイティビティへの重要視が高まっていきそうな機運は感じるので楽しみではありますが より多くの人の中に「デザイン」に対する考えが根付き 社会の中でのデザインが必要最低条件になっていってほしいと願います

|| デザイン経営ハンドブック
https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200323002/20200323002-1.pdf

|| 特許庁 デザイン経営
https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200323002/20200323002.html

（これは以前別のところで書いていたものですが
　noteでも残しておきたいと思います。）