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映画「フィッシュマンズ」

お久しぶりです。一年弱ぶりの投稿です。

プライベートの忙しさやその他いろいろと重なり投稿が滞ってしまいましたが、やはりnoteというものが私の今の人生の中で重要なツールであることを再認識しました。皆さんの投稿も見ながら、私もマイペースに投稿していけたらと思います。

この期間、音楽についての新しい造詣の構築、また、将来についても考えることがありました。後々、ゆっくりと投稿していきたいと思います。



さて、映画「フィッシュマンズ」観にいきました。上映時間は約3時間。今まで映画館には幾度も足を運びましたが、この映画ほど、観賞後に疲れたものはありません。語弊があるかもしれませんが、それほどまでに圧倒された映画でした。


フィッシュマンズについて説明を少々。1987年結成、1991年メジャーデビューの日本のロックバンド。レゲエを基調としたサウンドから、後期はエレクトロニカ、ロック、ヒップホップなど様々なサウンドを取り入れ、発表した作品は国内外で高く評価されています。1999年、Vo.佐藤さんが他界し、バンドは活動休止状態となりますが、現メンバーの茂木さん(現在は東京スカパラダイスオーケストラのドラマー)を中心に脱退メンバーも再集結し、ゲストボーカルを迎えながら現在もバンドとしての活動は続いています。


正直、フィッシュマンズをちゃんと聴くようになったのは最近でありまして、これまでバンド名を聞くことはありましたが、楽曲まで聴くことはありませんでした。一時代に活躍した少し前のバンドだなくらいにしか思っていませんでした。(この時の自分を殴りたい笑)

ここ最近、フィッシュマンズが海外で絶大な支持を得ていると話題になっていて、主にLINEミュージックで聴くようになりました。

いい意味で、隙間だらけのサウンド、なんとも言えない浮遊感、必要最低限かつ普遍的な歌詞、力の抜けるボーカル。自分の中のロックバンドのイメージが覆りました。日本にこんなバンドがいたのかと。聴き始めた当初はまだ少し違和感がありましたが、今ではすっかり虜です。フィッシュマンズの曲を聴いていると、現実世界から離れられるような気分になるのです。


さて、映画の話です。ネタバレになるので当然内容については書きませんが、既存のファンの方も、フィッシュマンズを全く知らない方でも楽しめる映画だと思います。劇場が限られているので安易に観に行ける訳ではないと思いますが。

感想ですが、バンドの、とくにボーカル佐藤さんの力に圧倒されました。いわゆるドキュメンタリー映画ですが、まるで実際にライブを観ているかのような、スクリーン越しにバンドの迫力が伝わってきました。映画が終わった後にドッと体が疲れたような感じになりました。映画でこんなこと初めてです。

また、おそらくこの映画を観る前と後で、フィッシュマンズの楽曲の聴き方が変わってくると思います。音楽の聞き方は人それぞれなのでぜひこう聴いてほしいという強要は一切ありません。ただ私は、聴いていて心地よい楽曲だなという印象から、映画を観た後は、それぞれの楽曲に関わるVo.佐藤さんの思い、ここに行き着くまでのバンドの歴史、葛藤を感じずにはいれません。だから一層、楽曲から発せられるメッセージ性をより強く感じるようになりました。


なぜフィッシュマンズがこれまで海外で評価されているのか。洋楽を聴くときに英語詞の内容を理解して聴いている日本人は少ないと思います。それよりも楽曲のメロディのよさ、楽器隊の演奏やグルーヴ感などに惹かれるのだと思います。フィッシュマンズの楽曲も、きっと同じことなんだと思います。海外の人は日本語なんて分からないが、フィッシュマンズの楽曲の良さに惹かれたのだと思います。

Vo.佐藤さんが亡くなってもなお、現代までフィッシュマンズの楽曲は生き続け、今では世界中で評価されている。この映画を観ると、その理由がわかるかもしれません。

孤高のバンド「フィッシュマンズ」 ぜひ興味を持ってみてはいかがでしょうか。


しかし、佐藤さんしかりフジファブリックの志村さんしかり、若くして亡くなったボーカリストはなぜあんなに透き通った目をしているのだろうか。(未遂ですが、andymoriの小山田さんも)目の前のものだけでなく、なにかこう、その先、または別の世界が見えているかのような。不思議です。


乱筆にて

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