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超短篇小説18 "寝坊と滅亡"



寝過ごしたら人類滅亡していた。
そんなことがあるわけないと思い、頬をつねってみるが痛い。


目に映る景色はまさに滅亡っと言ったところか、焼け野原のような背景に焼けた匂いが漂い、ところどころ煙も上がっている。


どういったことか奇跡的に携帯電話の電源が生きており、電源をつけてみると、2127年3月12日と表示されていた。


「マジかよ、、、」
そう呟き、何故こんな状況になったか、冷静に考えてみることにした。


元の私は就職活動をしている大学生だった。
お世辞にも良い大学と言えるような大学ではなく、私自身も良い大学生ではなかった。


当然、就職活動もうまくいかず連敗続き。
それに苛立ち、彼氏や友達とも喧嘩になることが多くなった。


「みんな死んじゃえばいいのに」
そう呟き、タバコに火をつけ、眠りについた。


で目覚めると今である。


確かにみんな死んだけど、
本気で言っていたわけじゃないし、人類滅亡してほしいって意味な訳ないだろと神に思う私である。


「、、、、みんなに会いたいなぁ」
そう呟き、タバコに火をつけ、再び眠りについた。

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