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「すずめの戸締まり」・・・老人よ感動にめざめよ!

「すずめの戸締まり」・・・老人よ感動にめざめよ

「いただきます」「いただきました」
今日感動をいただきました。
泣きました。
心が震えました。
「すずめの戸締まり」を見ました。
韓国や中国でヒットしているようです。
感動に国境はありません。
感動に年齢は関係ありません。
10代に混じって感動をしました。
そうです。
だらしなく鼻水を垂らして泣いた。

若者が羨ましい

若者は良いなあ。
好きな時に泣いて好きな時に笑える。
老人が泣いたり笑ったりしたら、顰蹙だ。
若者の泣き笑いは自然だ、老人の泣き笑いは滑稽だ。
若者の泣き笑いは美しい、老人の泣き笑いは不自然だ。
若者の、自然な泣き笑いが羨ましい。
でも、許してもらえるなら、老人も若者のように泣き笑いは必要だ。
若者向けの映画は良いなあ、老人もこっそり感動のおこぼれをいただく。
「すずめの戸締まり」は美しい映画だ。
健気で一生懸命でひたむきなすずめの姿に、心が震えた。
美しい心を見ているだけで、幸せのオーラを体全体に感じることが出来た。
感動は世界共通、老若男女に垣根はない。
だから、恥ずかしがらずに若者向けの映画を見る。
アニメは素晴らしい。
若者の文化の象徴だ。
年寄りだって、努力しなくても感動できる。
老人を木石と思ったりしないでくれ、同じ人間なんだ。
知らなかったかもしれないけれど、しわくちゃでも人間なんだ。
共通の感動を持っているんだ。

若者に学ぶ

映画を見た後、素直に若者の情熱をすごいと思った。
新海守監督やスタッフもすごいけれど、映画を支えている映画ファンの情熱がすごいと思った。
「すずめの戸締まり」の映画は、性善説が前提だ。
人を信じていることが、映画の根底に流れている。
現実の世界では、人を信じることが少ない。
悪いニュースばかり流れているから、世の中は悪いことばかりが起こって、
未来は暗く見える。
でも違うんだな。
「すずめの戸締まり」は、未来は明るいぞ、みんな大丈夫だ、苦しくても大丈夫、そうだね、そうだね、きっと世界はこれからも明るくて希望に溢れているよ、そんなメッセージを語りかけてくれる。
元気が出るね。
曲がった腰がシャキーンとしそうだ。
健康食品をとるより、「すずめの戸締まり」を視て元気をもらったほうが良い。
老人会で「すずめの戸締まり」を見る会を開いたほうが良い。
たまにはゲートボールを止めて、「すずめの戸締まり」を視て涙を流そう。
そうすれば、若者の凄さを感じるに違いない。
老人も人に感動を与えられるような存在になりたいね。

若者のおこぼれをいただく

若者と老人との間には深くて長い川がある、野坂昭如のコマーシャルみたいだが、本当にそうだ。
精神的にも肉体的にも、老いに衰えた老人には、若い世代を見る目は、はるか遠くの美しい手の届かない景色と同じ。
老人にもう青春時代は戻ってこない。
けれど、戻っては来なくても、若者の精神のおこぼれをいただいて、若さを共有することは出来る。
人は、周囲の人々に影響を受ける。
万有引力の法則だ。
物質としての人間同士は互いに引き合うのだ。
できるだけ、若者から若さのおこぼれをいただこう。
若さのエネルギーは、アニメや歌やスポーツや、色々な形になって、あちらこちらに溢れている。
年寄りは、杖をついてでも、歩いてそのエネルギーのおこぼれをいただくのだ。
何?
吸血鬼みたいだって?
いいね、吸血鬼、それくらい貪欲に、若者のエネルギーをいただこう。
若者よ、老人にエネルギーの献血をよろしく。

幸せは歩いてこない

♪幸せは歩いてこない、だから歩いて行くんだよ♪
水前寺清子の歌は、真実を教えてくれる。
老人だって、待っていて幸せは来ないんだ。
幸せの宅配はないんだ、いくら電話をかけても、幸せは自宅に届かない。
急に昔の話。
イスラム学という学問があるそうな。
その生徒が、先生に聞いたそうだ。
「先生、学問の方法は?」と。
先生は間髪入れずに答えた。
「オッホン、砂漠を超え、世界の果てまで歩いて求めて行きなさい。」
日本には砂漠らしいところは鳥取県しかないけれど、この教えは自分から歩いて求めて行けと言う教えらしい。
これは良い教えだ。
何事も、自分から進んで行くのだと言うことだ。
感動も求めて行かなくては、手に届かない。
今の世の中、何でもアマゾンで手に入るので、勘違いをしてしまう。
「幸せは売買できないのだ。」
でも、幸せは、ほらそこにある。
若者が腰が軽くいつも挙動不審なのは、幸せを求めているからだ。
若者に直接接することはできないけれど、若者の文化に触れ、理解したり、共感したり出来る。
だから、たまに、若者の文化に触れて、涙を流すことが大切なんだ。
一緒に涙を流した人は、もう友人と同じ。
これだけで、10歳は若返る。

おっと忘れていた

この記事を読んで、「すずめの戸締まり」を見に行きたいと思ったご老人に告ぐ。
「すずめの戸締まり」を見に行くときは、社会の窓が開いていないか気をつけよう。
老人は、「社会の窓の戸締まり」に気を配らないと、すぐおしっこの後社会の窓を締め忘れだ。
すずめは戸締まり、老人は社会の窓の戸締まり、これでいいかな。

いつも旗じいの記事を最後まで読んでくれて、心からありがとう

戸締まりを頑張ろう

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