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昔に比べて人は冷たくなっている!?

昔に比べて人は冷たくなっている!?

あなたは人間の平均体温が何度だと思いますか?
37度でしょうか? それとも36度台でしょうか?
実は、人間の平均体温は年々下がっているのです。昔の人に比べて、現代人は冷たいのです。
人間の平均体温が下がっていることを解説します。

・人間の平均体温はどれくらい下がっているのか?

人間の平均体温というと、37度が定番です。
これは1851年にドイツの医師カール・ブンヴンダーリッヒが提唱したもので、彼は25,000人の患者の体温を計測して、そこから平均体温を割り出しました。
しかし、この37度という数字は、昔の常識です。現代ではもっと低いことが分かっています。

では、現代の人間の平均体温はどれくらいなのでしょうか?
スタンフォード大学の研究によると、人間の平均体温は10年ごとに0.03度下がっているというのです。

研究者は、1860年~1940年までの軍人の記録、1971年~1975年までの国民健康栄養調査、2007年~2017年までの病院の患者のデータを分析しました。
それぞれのデータから平均体温を算出して、平均体温の推移を調べました。
また、体温計の性能もチェックしており、性能による体温の変化がないことも確認しています。

その結果、人間の平均体温は150年前と比べて、毎年平均0.03度下がっていることが判明しました。

150年前と比べて、男性は0.59度、女性は0.32度下がっています。

・なぜ人間の平均体温は下がっているのか?

人間の平均体温が下がっていることは分かりましたが、その理由については不明です。いくつかの仮説がありますが、確かな証拠はありません。

一つの仮説は、公衆衛生の改善です。
昔と比べて、生活水準が向上しました。そのため、体内の炎症が減りました。炎症は、肉体に悪影響を及ぼしますが、炎症に抵抗している間は体から熱を発します。昔の人は炎症に抵抗していたので体温が高かった、という考えです。

もう一つの仮説は、体温調節が不要になった。
人間の体が高温を維持するのは、ウイルスに対抗するためです。ウイルスを熱の力で殺すために、高い体温が必要になります。しかし、現代では抗生物質や薬があります。体温を上げなくても、ウイルスに対抗できるので、体温を上げる必要性がなくなりました。
体温に影響を与える要因は数多くあるので、現状では体温が下がった理由を説明することは難しいです。

ちなみに、日本人の体温はほとんどが36.6度~37.2度の範囲に収まります。平均体温は36.89度や36.78度と言われます。

人間の平均体温は、私たちの生活や環境に影響されるものです。
また、一日の中でも大きく変化します。

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