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「薬も過ぎれば毒となる」の性格バージョン

「薬も過ぎれば毒となる」の性格バージョン
ジョージア大学の研究

薬も過ぎれば毒となる、という言葉があるように、どんないい物でも、行きすぎれば害悪となる
それは、性格でも同じことが言える

研究者はビジネスマンを集めて、ビッグファイブを行った
ビッグファイブとは、協調性、誠実性、外向性、開放性、神経症傾向の5つから性格を診断するテスト
心理学の世界ではポピュラーなテスト

性格診断の結果と仕事の成績を比べて、性格と仕事の関係を調べた
その結果、ほどほどの性格が一番いいことが判明した
どの性格も行きすぎるとマイナスの影響があった

協調性
そこそこの場合、給料が高かった
行きすぎた場合、上司のアドバイスを受け入れられなくなっていた
空気を読みすぎるあまり、誰か一人に肩入れできなくなった
チームの不和に繋がる行動ができなくなり、誰にも合わせなくなった

誠実性
そこそこの場合、コツコツ真面目に仕事をするので評価が高い
行きすぎた場合、少しのミスも許せなくなって、ストレスを受けていた
真面目が故に些細なミスも許せず、ちょっとしたミスでストレスを受ける

外向性
そこそこの場合、社交的なので人と人を繋げることができる
行きすぎた場合、注目を集めたり、スリルを求めたり、過剰に自己開示するようになって、横暴な態度を取るようになっていた
結果として、煙たがられ、周りの手助けを受けられなくなった

開放性
そこそこの場合、IQが高く、いい感じにアイデアを出せる
行きすぎた場合、現実とフィクションの境界が曖昧になっていた
アイデアを出しても、現実では達成不可能なものになってしまう

神経症傾向
そこそこの場合、メンタルが安定して、本番にも適度な緊張で望める
行きすぎた場合、不安を感じなくなっていた
不安を感じるから、人は準備に時間をかけたり、練習を何度も行って、能力や自信を高める
しかし、不安を感じないと、準備不足のまま本番を迎える
準備不足なので、当然失敗する

どの性格も行きすぎは注意である
困っている人を見かけたら手助けする優しい性格は好ましい
しかし、困っている人の負債を自分が背負ってまで助けるような優しすぎる性格は、迷惑である

どんないいことにも限界はある
ラインを越えないように見極める目が必要なのかもしれない

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参考文献
Extreme Personalities at Work and in Life
https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/0963721418793134?journalCode=cdpa

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