依怙贔屓でチームのパフォーマンスがアップする！？
スティーブンス工科大学の研究

贔屓と聞くと悪いイメージが浮かぶが、どうやら贔屓も悪くないらしい
贔屓も使い方次第では、チームのパフォーマンスアップに役立つみたいだ

中国の大企業200社以上に協力してもらって、贔屓に関する研究を行った
上司と部下の関係、職場の雰囲気、チームのパフォーマンス、などを分析して、贔屓がどのような影響を与えるのか調べた

その結果、贔屓でチームのパフォーマンスが上がるパターンと下がるパターンが判明した

・上がるパターン
チームの構造化が明確ではない場合
メンバーに明確な役割がなく、それぞれが何でもするようなチームの場合、上司が誰かを贔屓すると協調性やパフォーマンスが上がっていた
役割が決まっていない場合、誰が何をしたらいいのか分からない
しかし、誰かを贔屓すると役割が明確になり、チームがまとまる
一丸となるため、パフォーマンスアップに繋がった

・下がるパターン
チームの構造化が明確な場合
メンバーにそれぞれ権限があって、自分の仕事が決まっている場合に贔屓があると、不公平感が生まれてパフォーマンスが下がる
チームに不公平感が生まれるので、不和の原因になる

チームメンバーにそれぞれの役割が決まっている場合は、贔屓はご法度だが、誰が何をやっていもいいようなフワフワしたチームだとむしろ贔屓は推奨される
贔屓も使い方次第では、有効活用することができる

バカとハサミは使いよう
……違うか？

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参考文献
LMX differentiation as a double‐edged sword: A social hierarchy perspective for understanding the beneficial and detrimental effects of LMX differentiation on team performance
https://doi.org/10.1111/peps.12564