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古代のやきもちの夫婦喧嘩考(前編)

あいみょんの貴方解剖純愛歌〜死ね〜って聞いたことあります❓かなり過激な歌なので、やきもち焼きの人が冷静になれる歌かも知れません。

今回の主人公は仁徳天皇と磐之媛命です。

仁徳天皇は「民のかまど」で有名です。
高い山に登られて、四方をご覧になられて仰せられるに「国内に煙が立っていない。これは民が貧しいからである。これから三年間、租税や労役を免ぜよ。」
労役が無くなったので、天皇の宮殿は雨漏りするわ、壊れてくるわでしたが、修繕もしませんでした。宮殿内の雨漏りしない所を見つけて、そこで過ごしました。
実は三年以上、租税労役の免除が続きました。
そして天皇は高山から再び国内を見て、各家から煙が上がっていて、国民が富んできたと思われ、租税労役を再開したというお話です。


聖人君子のような天皇でしたが、実は恋多き男であったようである。
仕事ができる男はモテるのは古代から変わらないのでしょうか?


仁徳天皇の皇后は磐乃媛命(いわのひめのみこと)である。
恋多き聖人君子の仁徳天皇であるので、皇后のやきもちや夫婦喧嘩はよくあったとのことです。皇后のやきもちは相当気性が激しく、相手に食ってかかる様だ。

一つのエピソードが古事記に載っています。

仁徳天皇が黒日売(くろひめ)という美女をお召しになった時の話。ここでも磐乃媛皇后は激しく嫉妬し、すさまじくやきもちを焼かれたので、黒日売は恐れて本国の吉備の国に逃げ帰ってしまった。
黒日売が乗った船が沖に漕ぎ出している時に天皇は下記の歌を歌われた。

沖方には 小舟つららく くろざやの 
まさづこ吾妹 国へ下らす
(沖の方には小舟が連なっている。あれは愛しの彼女が国へ帰るのだ。)

皇后はこの天皇の歌を聞いてまた激怒し、人を遣わして、船から降ろして歩いて帰らせてしまいました。
天皇は黒日売のことが好きなので、皇后に「淡路島を見に行ってくる!」と嘘をついて、淡路島を横目で見ながら、黒日売の後を追い、吉備の国まで行ってしました。


皇后の嫉妬が激しすぎて、美人黒日売のもとへ走らせてしました。何も船から降ろすこともないかなと思う。仁徳天皇も流石に居心地は良くなかったのではないのか?

次回後編は磐乃媛皇后の肩を持ちます‼️

続く


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