友へ 3

「遠つ人 雁の待つ春 風呂浴びに 急(きふ)ならじ 急ならじまし 解氷の 夕潮待たむ 葦の笛 含(くく)みつつあり 川辺では 吹く童あり 吹きつづき 朝潮の中 来る実月(むつき)波紋打ちをり 月風車 春吹きつづき 月日の杵(き) 雨渡らゆる 杵(き)搗き止み 槻の樹築かて 流氷と 雨は江河に かへすやうなり」
「とおつひと、がんのまつはる、ふろあびに、きふならじ、きふならじまし。 かいひょうの、ゆうしおまたむ、あしのふえ、くくみつつあり、かわべでは、ふくわらべあり、ふきつづき、あさしおのなか、くるむつき、はもんうちをり、 つきふうしゃ。 はるふきつづき、 つきひのき、 あめわたらゆる、 きつきやみ、 つきのきつかて、 りゅうひょうと、 あめはこうがに、 かへすやうなり」

「槻(ぐいgui)月(ゆえyue)杵(つうchu)撞(ずあんzhuang)築(ずうzhu)樹(すうshu)来(らいlai)、尽(じんjin)衣(いーyi)過(ぐおーguo)厄(えーe)津(じんjin)津(じんjin)、帰(ぐいgui)」



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