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[太陽の塔] #森見登美彦

高校生ぶりに、ぶりぶりぶりに、うんちした。じゃなくて読書感想文書く。書きたい。そんな気分をもよおした。

内容を説明するのが筋だと思うが、いかんせん最近の堕落生活によって、事細かに語れる程の記憶力は捨ててしまった。
なので完璧な内容紹介は先人に任せるとして簡単に言うと多分、

"私"が付き合った当時から研究していた水尾さんと別れて尚研究継続し、戦友3人を支えとし、遠藤を敵とし、ええじゃないかええじゃないわっちゃわちゃって内容。多分そう。多分。まぁ読んでない人は読みたもう。

読み終わって出た感想は、ありがてぇなありがとうなぁ、だ。前提として恐らく私は主人公の"私"と似たような恋愛派生的何かを経験していると自負している。

全くもって個人的見解で筋違いかもしれないが、
戦友3人は今現在こうなっている"私"の思考を正当化し尚且つこうあるべきとも諭す"私"であって、
遠藤は"私"の本当はこうしたいという恥ずべき汚い欲求を投影したこれも"私"であって、
そしてやはり未練は男の相である。
というように私の腑に落ちた。

また最終局面として、
もうようわからんからとりえずどこかにぶち投げて紛らわして見えなくして見えなくなって、でもどうしても時折り顔を出す。でも、気付くともうどうってことなくなってて。でも、でも。ええじゃないか、いやええわけがない。もうええじゃないか。過去の好い事悪い事はもう…。
こんなどうすることも出来ない曖昧さに終息したように感じる。

私の学では思いつかないような文と言葉で、的確にいかにもなことを正当化・代弁してくれたようで、私の何かが片手くらいは成仏したように感じた。だから、感謝なのだ。

Fラン卒の私が描く京大生イメージの額縁に筆者と登場人物が収まったような気がして少し悦に入れたことも、素直に感謝を湧かせた要因の一つかもしれない。

そして1番奇怪な、なぜ感想文を書きたいなんて気分を私がもよおしたのか。それは
「運命的助力もあって"私"が私を限りなく彷彿とさせたから」だ。
読んでる最中の共感と、読み終えた後に作品を調べたことで発見した共通点。 こういう運命はこれから私が出逢うであろう女子にとっておきたかった。

"私"に私の図星は押され、こうやってぶりぶり出して空になった。

是非皆も、代弁してもらい大便してスッキリすると良い。

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