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ねばならない思考に届いた老子の言葉

突然ですが、「○○しなければならない」という思考に囚われていませんか?理想の自分が強すぎて苦しくなっていませんか?

私はガッチガチに囚われていました。これから紹介したい本のタイトルは「人生に、勝ちも負けもありません」というものなのですが、この本を読むまでゴリゴリに「勝たなきゃ!人の上に立たなきゃ!」と考えていました。

前の記事で、休職からどう復帰するかということについて書きました。

ここで触れていますが、病気になる前の自分に戻ることは、望ましいとは言えません。
なぜなら、その状態で頑張ってしまったから病気になってしまったからです。できるなら、別の形で新しい自分になることが求められます。

そうは言っても考え方を変えるのは簡単ではありません。
下記のペイさんの記事を読んで刺激されつつ、どうやったら新しい自分を探せるか、とても苦しんでいました。

その時に出会ったのが「人生に、上下も勝ち負けもありません 精神科医が教える老子の言葉」です。

人と競いながら生きるかどうかは、自分で選べるのです。

人生に、上下も勝ち負けもありません 精神科医が教える老子の言葉

え、まじか…と思いませんか?
私たちは学歴からキャリアから常に激しい競争にさらされていて、それによるストレスを抱えている人も少なくないと思います。
しかし、競争の中で戦うかどうかは「自分で選べる」のです。

すぐに競争から降りられるか、というと難しいかもしれませんが、「自分で選べる」という、選択肢を持てているという発想になれるのは、ずいぶん気が楽になると思います。個人的には人生に上下も勝ち負けもない、という言葉にもシンプルに惹かれます。

本文は、古代中国の思想家である老子の言葉を用いながら現代語に解釈しなおし、心の持ちようをアドバイスしてくれる、というものです。

今までの自分はとにかく勝たなきゃ、人の上に立たなきゃ、と思っていたのが、人生ってそんなものじゃないじゃない?と柔らかく言葉を投げかけてくれました。

私はこの本に出会って、考え方がすっかり変わりました。
まず毎日毎日「○○しなきゃ」と頭を悩ませていたのが、ぱったり止みました。朝起きたら自然とやりたいことをやればいいと思えるようになったのです。
そうは言ってもやりたいことがすぐに出てくるわけではないですが、死体タイミングで読書をしたり映画を見たりできています。休職後の復帰についても、バリキャリだけが未来じゃないなと思えるようになりました。

本文中で「上り坂の儒家、下り坂の老荘」という言葉も取り上げられています。
簡単に言うと、イケイケの時は孔子の思想で厳しく自らを律し、いまいち元気がないときは老子特有の「ゆるさ」「自由気ままさ」に寄り添ってみるのはどうか、ということだそうです。

自分の心の状態に耳を傾けて、どんな方針で歩いていくか自分自身とよく相談することが大切だと知ることができました。
毎日の生活がきついな、という時があったら是非読んでみてください。

ここまで読んでくださってありがとうございます。
またお会いしましょう!

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