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【読書レビュー④】宮部みゆき「理由」

こんばんは。PisMaです。

本日は「理由」の続き。またもや要約がメインになってきているので、ペースアップも兼ね感想メインで書いていこうと思います。

今回読み進めたのは
3章「片倉ハウス」
4章「隣人たち」の二章分。

3章「片倉ハウス」では前章に出てきた学生•片倉信子の家について詳しい事情が紹介されていました。
家族構成から家の事情、最近起こした事件まで。片倉家の事情のなかで特に気になったのは信子の祖母•たえ子の容態でしょうか。身体が痺れて動けなくなり、時間が経つと回復するため「仮病なのでは?」と家族に疑問に思われていました。
そんな祖母の様子を見ていた信子は「仮病で身体が痺れるものだろうか」と半信半疑なようです。今後の事件と関わりが出てきそう。信子やたえ子は荒川の四人殺しとどう繋がっていくのでしょうか。

続いて4章「隣人たち」。
この章では四人殺しの事件が起きた翌日のマンションの住民たちについて描写されている様子。
警察が「荒川区内マンション一家四人殺し」の捜査本部を設置し、マンション内の住民について捜査を開始していました。
特に事件当日、現場で人影を見かけている葛西美枝子も何度も警察の聴取を受けちょっと疲労しているようでした。
様々な住民から事情聴取を行い、最近ヤクザ風の男が連れ立ってマンションに出入りしていたことや、二〇二五号室には小糸一家と今回亡くなった四人家族が住んでいた時期が被っていないこと、別の住民が小糸孝弘•小糸静子とトラブルを起こしたことが分かってきます。 
ここで小糸家の孝弘から「今度引っ越すんだ」と証言を受けていた人物が出てきます。やっと小糸一家が確かに家から出て行った証拠ともとれる証言が取れました。

小糸一家は何かしらの事情があり、夜逃げしたのでは?と予測していく警察。
もしや二〇二五号室は競売にかけられていて、四人で住んでいた人たちは「占有屋」なのでは。そしてこの仮説が現実味を帯びていくところで、4章は幕を閉じます。


マンション管理者としては「マンションで嫌な事件があった」ことよりも、「マンションに加害者が住んでいた」ことはマンションの価値に関わる重要な情報らしいそうで。上司からも詰められ、全く気が気でない日が続いていてなんだか可哀想になりました。マンションとは難しいものですね。


本日はここまで。「片倉ハウス」が結構短かったこともあり、2章分まとめることができました。次回もこのペースを保っていけたらと思います。

お相手は黄緑の魔女PisMaでした。
小さな証言を紡いで得る事実。

おやすみなさい。

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