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日本茶バリスタはじめました

まずは…
コーヒーからお茶の世界へ転身、お茶の淹れて「日本茶バリスタ」として活動している倉橋です。これをきっかけに日本茶を飲みたいと思って頂けると嬉しいです。


こんにちは。日本茶バリスタ 倉橋です。
「え、日本茶バリスタってあるの?」と思ったそこのあなたはお目が高い!

僕が作りました!
今回は日本茶バリスタをはじめたきっかけと、どんな活動をしているかお話ししたいと思います。

僕は日本茶を知らない

みんさん、日本茶はどんなイメージでしょうか?
茶道や抹茶、お寿司やトンカツの時に出てくるお茶、おばあちゃん家で飲む、会議の時に出てくるなど生活のワンシーンや普段の飲み物の中にイメージできるのではないでしょうか。

では問いを変えて「日本茶とはなんですか?」と聞かれたらいかがでしょうか。
「日本茶のことあまり詳しく知らないかも…」と思った方いませんでしょうか。
実は僕が5年前そう思っていました。

「ペットボトルに書いている「玉露入り」って書いてるからおいしそう」
「収穫時期書いてるけど違いはよくわからない」
「そば茶・麦茶・ほうじ茶も全部日本茶でしょ」
「抹茶飲んでみたいけど作法とかわからないといけないのかな」

なんとなく飲んでいて、知っているようで知らない飲み物でした。
知らなかったからこそ日本茶をもっと知りたいそう思うきっかけがありました。

僕はスイーツやカフェ、コーヒーも好きでその好きなことを仕事にしたいと思いカフェなどの飲食店で働いていました。
不思議なことに日本茶は取り扱うこともほとんどありませんでした。
コーヒーは仕事柄飲むことも多く、自身で見聞を広めるためにも普段の飲み物として欠かさないものでした。

そんなある日のこと、コーヒーを毎日朝から晩まで飲んでいるような生活でしたが突然飲むと頭痛を起こしはじめたのです。
そこから体質に合わなくなってか一時的に量は飲めなくなってしまいました。
僕にとってコーヒーは普段飲むだけでなく、ゆっくりとひとときを過ごせる大切な時間を作ってくれました。

普段の飲み物としても楽しんでいたコーヒーの代わりに、お茶を飲むようになりました。ですがペットボトルで飲んでいましたしそれで満足していました。
様々なペットボトルを飲んでいて結局ラベルに書いている「新茶」や「抹茶入り」と書かれていても結局のところ何が違うかわかりませんでした。
さらに「急須で淹れたようなお茶」と書いていることを考えたときに急須でお茶を飲むこともほとんどなくなっていることに気づきました。
急須で淹れたお茶とペットボトルのお茶は何が違うのだろうと疑問を持ちはじめました。

・お茶について知らないけど飲んでいた
・コーヒーが好きで飲みすぎて飲めなくなった
・ペットボトルのお茶を飲んでいて疑問に思いはじめた


日本茶との出会いと気づき

あまりにも身近なお茶に疑問を持つこともなかったのですが急須で淹れたお茶をまずは飲みに行こうと思い東京にある急須で淹れてくれる日本茶専門店に足を運びました。
そこでは茶葉を選びお茶を淹れてくれます。
茶葉は産地や品種や種類など様々な違いは書いていたものの全くわかりませんでした。
なんとなく茶産地として知っていた京都のお茶を頼みました。
そのお店ではカウンターで目の前で淹れてくれます。
「飲むときの作法や手順などもあるのだろうか…」
お茶をお店でしっかりと飲むこともなかったので少し緊張もしていました。カウンター越しにお茶を淹れる姿をまじまじみていました。
その時間は心落ち着き無心になれた気がしました。
お茶が提供され「どうやって飲めばいいのかわからない」と考えてしまい少し手が止まりました。湯呑みを持ってひとくち。
ペットボトルでは感じなかった、貴著の中から感じる香りや余韻、甘みや旨味を口の中から体全身に染みていく。今まで感じとれなかったお茶の美味しさを知りました。
飲んだらその緊張もほぐれ、気持ちは緩やかな川の流れをみているかのように安堵しました。
日本茶を淹れている所作やお茶の香り、ゆっくりと流れる時を五感で感じながらお茶を飲み終えました。
この時お茶に深く興味を持ちはじめました。

・日本茶に産地や生産者の違いがあり種類もたくさんある
・お茶を五感で体感したことで今までにない感動を覚えた


日本茶バリスタは生まれた

日本茶のことを知りたいと思い、本やネット、お店に飲みにいき、お茶の教室やイベントにも参加しました。
そして、お茶に触れていく中でわからないことも多く実際に生産者さんに聞くために会いたいと思うよになりました。
産地(鹿児島や福岡、京都や新潟など)へ足を運び実際に作っている姿や環境、お茶への思いと現在のお茶市場について聞きました。
茶畑は産地によって、収穫時期や生産量、地域の歴史的背景、生産者によって作り方も違えば考え方も違います。小規模で生産することで自分達がやりたいお茶を作ることができ、個性が出てくることでワインやコーヒーのように飲み比べた時の楽しさも生まれます。

生産者さんが思いを込めて作り茶畑を育て次世代に引き継いでいくことや「みなさんにお茶を飲んでもらいたい」とお茶を淹れながら話してくれる姿をリアルに感じ取ることができました。

こうして現地に足を運ぶことで見えない思いやお茶を知っていく中、体験を元にお茶の時間を作りお茶への興味を持ってもらい生産者さんやお茶に携わる人たちのことやお茶の楽しさを伝えていきたいと思うようになりました。

ワインにはソムリエ、コーヒーにはバリスタがいるように日本茶にも淹れてとして伝えられる人が必要だと考えるようになり僕がバリスタのようにお茶の淹れ手として活動して行こうと決意し「日本茶バリスタ」となりました。

・お茶に興味を持ってとにかく行動してみた
・現地に行き生産者の言葉を伝えることが必要だと感じた
・淹れ手としてお茶を伝える「日本茶バリスタ」になった


日本茶バリスタはじめました

日本茶バリスタとして活動をしはじめましたが中々理解されるまでに時間がかかりました。なぜなら存在していなかったからです。
僕の周りはサードウェーブのブームもありコーヒーを仕事にしたり興味がある人は多くいましたが日本茶に興味が湧く人はとても少なかったです。
お茶を広めることもですが、「日本茶バリスタ」としてのカテゴリーを作るのも目標のひとつとなっていました。

「日本茶をどうやったら楽しんでもらえるのか」「興味を持ってもらうきっかけってなんだろう」「コーヒーや紅茶と比較して魅力はどんなところだろう」など考える日々が続いていました。
それは、日本茶の淹れ方ワークショップやパティシエやヨガなどとコラボイベントを行ったり、催事にお茶の淹れ手として出店したりパーティーなどでも提供していました。企業様のセミナー依頼など、様々な場所や出会う人たちの協力もあり活動の幅は広くなっていきました。
日本茶バリスタとしての一番の転機はTBS「マツコの知らない世界」に出演したことです。
「ほうじ茶スイーツの世界」でゲストとして招いてもらいました。
ほうじ茶のことやスイーツのこともお話してマツコさんと楽しいトークをできたことはとても嬉しかったのですが、なにより初めてテレビで日本茶バリスタとして紹介されたのです。

誰も知らなかった日本茶バリスタという名前が世間に少しでも広がった瞬間でした。

それから日本茶のワークショップやイベントでも日本茶バリスタに興味を持ってくる方や企業様の依頼も少しづつ増えていきました。
まだまだ伝えきれない生産者さんの思いやお茶を楽しむ時間を作ること、日本茶バリスタとしての活動も幅を広げていきたいです。

ここまで読んで頂きありがとうございます。
文章だけじゃ伝わらないこともありますが、少しでも日本茶への思いやみなさんの楽しむきっかけを日本茶バリスタから伝えられたら嬉しいです。
いつかみなさんとお茶をできることを楽しみにしています。


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