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矢部宏治「知ってはいけない 隠された日本の支配の構造」シリーズ、講談社現代新書

 「陰謀論」と揶揄する人達もいるが、戦勝国がその属領に対して支配を継続するのは当然だろう。それを、「そんなはずがない!」と言い切るのはお人好しでお花畑なのか、お子ちゃまだからだと言わざるを得ない。

 沖縄に米軍基地が多いことはよく知られているが、関東も負けてはいない。横田基地、厚木基地、座間キャンプ、横須賀海軍施設、相模補給廠。関東の多摩上空は横田空域と呼ばれ認可無しに日本の航空機が通過することは出来ない。東京都のホームページにも出ている。

 相模補給廠も遅遅として返還は進まない。

 多摩の稲城にも広大な米軍レクリエーション施設が広がる。

 つまり、日本の首都圏には米軍が駐留しているのである。これに目をつむって居る人達の中には「米軍に任せておけば良いのだ。避けなことを言うな」という人達も多い。それを賢い振る舞いと考えているのだ。

 しかし、日本人であればこのことをきちんと認識して、風向きが変われば(もしくは変えて)、自主独立を獲得することを目指すべきだ。さもなければ、いつか宗主国の考え方一つで日本は地獄に変わるかもしれないのだから。

 矢部さんの書籍は、現在の日本の置かれた状況を知るための基本だろう。


日本の危機を広く知ってもらうため日々noteで投稿しています。あわせて日本復活に必要と考えている新しい技術・産業についても書いています。