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病気の始まり2:音と光に弱くなる

躁うつ病なのか統合失調症なのか不明だが、まず「眠れない」という時期があって、それから日中にもだんだん不調が現れる。

前回の記事では「感情が不安定になる」と書いた。ちょっとしたことで大笑いしたり号泣したりしてしまうのだ。
そのほかに、だんだんと音や光の刺激に対してとても弱くなる、ということがあげられる。

私の場合は真夏に発症したのもあって、自分が熱中症にかかったのだと思い込んでいた。一度、外で倒れ込んでしまったことがあったが、救急車は私を乗せてくれなかった。体温や血圧を測ったところ、異常なしとの結果が出たのだ。

しかし私自身の方は弱っていく一方だった。まず、テレビの刺激に耐えられなくなった。最初のうちはテレビのリモコンで音声や映像を調節していたものの、だんだんとテレビそのものを見なくなった。ゲームをする時にも、映像の明るさと音量を極端に下げた。そのうちに、部屋の明かりも(時間帯によって)苦しいと感じるようになり、夜は間接照明しかつけられなくなった。

家の中であればそのように調節できるのだが、当然ながら外へ出るとそういうわけにもいかない。人混みや電車がだんだんとしんどくなっていく。他人の話し声が異常なほどうるさく感じられる。歩いてくる人が自分にぶつかりそうな気がしてくる。そんなふうに、だんだんと弱っていくのだ。

この時点ではまだ幻聴とか被害妄想はそれほど大きく膨らんでいなかった気がする。ただ、着実に神経が弱っていた。

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