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ジェトコースター人生 その51-9

高速国際列車ユーロスターに乗ればフランスから2時間ほどでベルギーの首都ブリュッセルに行くことができます。

忘れてはいけないのはパスポート。車掌さんが切符の検察と同時にパスポートも確認します。

車窓からの風景はどこまでも続く牧草地。そこには白黒の牛や走り回る犬。

所々にマッチ箱みたいなおうちがあります。ブーフーウーのオオカミなら吹き飛ばしてしまいそうな危うさですが、何とも可愛い赤い屋根だったり、レースのカーテンが小窓に揺れていたりと童話の世界です。

食堂車はスタイリッシュでランチボックスの中にはオレンジ丸ごと1つ。

ソーセージとチーズのサンドイッチ、ヨーグルトの小さなカップ。

で、おしまい!でも見かけによらずお腹を満たすボリュームでした。

街に着くと、その当時は東洋人を見たことがないのか、じろじろと頭のてっぺんから足元まで不思議そうに見られまました。

子供たちは指をさしてはやしながらぞろぞろとついてきます。

しばらく歩いて小さなレースを売っているお店を見つけました。

伝統工芸のボビンレースはため息が出るほど繊細で、ボビンと呼ばれる木製の糸巻きを交差させながら織っていくさまはそれ自体が芸術です。

触れたらほどけそうな繊細なハンカチーフを母のお土産に買いました。

昼食はベルギービールとムール貝のワイン蒸し、それと硬いパン。

アールヌーヴォーの建物が私たちを囲みます。

私の好きな建築家で画家のル・コルビジェの機能的な建物も何の違和感なくこの街に溶け込んでいました。

まだまだそこの空気を吸いたい気持ちをチョコレートの可愛い紙袋に詰めてアントワープ駅から帰路に着きました。






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