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市場徒然歩記

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直居敦が「見て」「歩いて」「感じた」ことを書いてます。「朝エクスプレス」では毎日誰か、興味深いゲストをお迎えしています。番組は朝からせいぜい午前中。午後からは打ち合わせにいったり… もっと読む
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記事一覧

“日銀の歴史的政策転換”で考えた3つのこと――中銀ウィークを越えて

3月19日(火)日銀が異次元緩和政策からの脱却、正常化への第一歩に踏み出しました。ポイン…

6割の投資家が今年中の最高値更新“あり”!--配信番組でのアンケート調査から

“6度目の正直”で33年10カ月ぶり高値へ 連休明け9日(火)は、日経平均株価の終値が385円76…

自信を持ってお勧めできる「11+1冊」    直居的2023年ブックレビュー

2023年もたくさんの良書に出合うことができました。広い意味で今の経済と社会、歴史、未来、自…

2024年元旦の紙面から 政治不信、国際社会の分断が問われている

元旦紙面、各紙のアタマとワキ、社説のタイトル一覧 <日経> ・企画アタマ 昭和99年ニッポ…

2023年、日経平均28%上昇 来年こそ“予告が実現する年”になるか?

12月29日(金)、東京証券取引所は大納会。今年の日経平均株価は、昨年末に比べて7369円67銭(…

『金融教育。誰が、何を、どのように?』製作note

11月30日(木)15時45分から初回放送の金融市場ドキュメント④「金融教育。誰が、何を、どのよ…

金利!金利!金利!ーー波乱の9月マーケット、米政府機関閉鎖懸念など暗雲

米金利に翻弄される市場――ナスダックは9月に5.8%下落 金利、特に米国の金利の動きに翻弄された印象の9月のグローバルマーケットだった。9月月間ではNYダウ工業株平均は3.5%下落。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は5.8%と大きく下落した。ハイテク、グロース株は金利の影響を受けやすいという教科書通りの展開。ナスダックの下落率は昨年12月以来9カ月ぶりの大きさだった。 TOPIXは月間で今年初めての下落 一方、日経平均株価は9月月間で2.3%の下落。米国に比べれば

「セゾン投信のこれから」――園部社長生出演書き起こしとポイント解説

6月28日(水)、セゾン投信を創業以来けん引し、積み立て王子として長期、積み立て投資の伝道…

映画『怪物』をみて考えている。人の複雑さ、そして優しさ

是枝裕和監督の映画『怪物』。もうご覧になった方も多いのではないでしょうか?坂本裕二さんの…

日経平均33年ぶり高値! 典型的「もうはまだなり」か?

5月19日(金)の日経平均株価は7日続伸。終値は3万808円35銭と、2021年9月14日につけたバブル…

“植田日銀”の読み解き方――円安・株高が「正解」とは限らない

植田和男新総裁になって初めての日銀金融政策決定会合(2023年4月27-28日)と植田総裁の会見…

『街とその不確かな壁』(村上春樹著)を読んで

村上春樹さんの6年ぶりの長編小説『街とその不確かな壁』。すでに色々と紹介されているのでご…

「奇妙な楽観」か?「予想通りの波乱」か?――金融不安の中での株式相場堅調

3月20日(月)-24日(金)の日経平均株価は週間で0.2%上昇とほぼ横ばい。一方ダウ工業株30…

投資家サーベイ「黒田総裁の通信簿」――そして次期総裁の課題は?

日経CNBCが毎月実施しているアンケート調査「投資家サーベイ」。2月2日~6日にかけて「黒田総裁の通信簿 あなたの評価は?」というテーマで行いました。2期10年の任期を4月8日に全うしようとしている日銀の黒田東彦総裁。異次元緩和、マイナス金利、YCC(イールド・カーブ・コントロール)と、次々と非伝統的金融政策の領域を広げながらも、政策目標である安定的な消費者物価2%の上昇は、達成できないままです。一方で大量の国債や株式ETFを購入するなかで、今後に残される課題もまた相当なもの