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〇〇さんに訊いてみた!♯01|ベテラン社員に聞く、気持ちのよい現場監理の極意

高村 康徳、小澤 柚花
日建設計 設計監理部門 監理グループ

日建設計の監理とは?現場づくりとは?120年以上にわたり脈々と受け継がれてきた心得からノウハウ・極意まで、若手監理者がベテラン監理者にインタビューという形で発信していきます。今回は、名古屋オフィスで定期的に行われている「中嶋勉強会」の主催者でもある中嶋さんにインタビューしました。

気持ちのよい現場をつくる監理者とは?

[ 怒らないこと ]
監理者の基本姿勢のお手本は、工事監理ガイドラインの講師としても全国を回っていた監理部OBのTさんです。
受注者に絶対に怒らない。Tさんが怒ったところを見たことがない。怒らないのには理由があって、「人は怒られたときにはその仕事はするけれど、そのほかの仕事はしたくなくなる。」から。「受注者にやって欲しいことがあるときは、とことん説明し相手が納得するまで話し続ける」のがTさん流。(私も)リクエストはするけど、怒ることはしない。怒るのではなく、納得させることが大事というTさんの考え方に影響されているのかも。

 頼られること ]
発注者や受注者に頼られる監理者になるとコミュニケーションが良くなるんじゃないかな、何かあったときにちょっと相談しようという風な。
この人に言うと、なんかやってくれるとか、答えてくれるっていうのがあれば、頼られる。
頼られるためには、いろいろな手段を知っているっていうのも一つあるんですね。こういったものがあるよと教えてあげられると、仕事がしやすくなる。

経験を重ねて知識・技術を身に着ける

日建設計の強みって、いろいろな建物を設計しているところなんですよ。私は以前から仕事が人を育てる、と考えていて、だからいろいろな仕事をしている日建設計は、いろいろな納まりとか、間違えたとか、そういうのを含めたノウハウがあるんです。それらを、みんなで共有化しようってなっているんです。
例えば、施工図ライブラリーっていうのがあるんですね。部位ごとの施工図に納まりや注意する勘所が書いてあってとても参考になります。また技術研修などの座学もやっています。
でも、社内書類や座学だけではなかなか知識や技術は身に付かないですよね、覚えることが多すぎて…やはり仕事上で分からないことがあれば調べますよね。人に聞きますよね。このときにどこを見れば、探せば、誰に聞けば解決するのかが大事。まさにオンザジョブトレーニング(OJT)です。この経験を重ねることで知識や技術が身に付くと思うんです。

施工図ライブラリー一覧表

設計事務所の監理者は中立的な立場

監理ってやっぱり中立的なところがあって、お客さん、施工者、設計者にはそれぞれの立場がある。各々がやりたいことを、うまく調整するのも監理。バランスよくやって、(みんなから)自分の味方と思ってもらうことが大事だと思います。

< インタビュアーコメント >

普段から中嶋勉強会で、監理ノウハウの話を聞く機会がありましたが、今回はさらに興味深い、日建設計の根底に流れる姿勢のお話だったと思います。この記事を読まれた方は、ぜひ監理の仕事に興味をもっていただけたら幸いです。

高村 康徳
怒らない、頼られるという言葉は、一見関連がないように見えても、実は2つとも深い知識・経験・技術に支えられている行動なのだなと伝わってきました。知識・経験・技術は一朝一夕で身につくことではないですが、その過程も監理の面白味なので、これからも精進していこうと思います。

小澤 柚花
知識・経験だけではなく、コミュニケーション能力を併せ持たなければ務まらない、監理という仕事の奥深さを感じました。[ 怒らない ]から話しやすく、一度話せばいろいろな手段を提案してくれるから[ 頼られる ]。そのサイクルを作るためにも、まずは知識・経験を身に着け、地盤を固めていきたいと思います。

中嶋 悟
日建設計 設計監理部門 監理グループ アソシエイト
駅ビル・商業施設・オフィス、工場など様々な用途の建物で、建築担当や現場総括を務める。

高村 康徳 
日建設計 設計監理部門 監理グループ
2020年に設備設計事務所よりキャリア入社。機械担当者として大規模病院や研究施設で奮闘中。

小澤 柚花 
日建設計 設計監理部門 監理グループ 
2021年に日建コンストラクション・マネジメントに入社。日建設計に出向し、建築担当として設計・監理業務を習得中。

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