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【読んだ】勉強できる子は○○がすごい

おすすめ度 ★★★★☆

小学校の先生をしているお友達から借りた本。

タイトルはキャッチーだけど

内容はとてもよかったです。
刺さるところがたくさんありました。

〇〇の部分は「メタ認知」で、1冊まるまるメタ認知について書かれています。

一時期よく耳にした言葉で、なんとなくわかったつもりでいたけど、体系的にメタ認知とはなにか理解できます。

メタ認知は自省する力

すごーーくざっくり書くと、メタ認知とは「自分で自分を客観視する力」、つまり自省みたいなものだと理解しました。

なにか失敗したときや壁にぶつかった時に「あーもうやだ、無理、やる気失せた」で終わらず

「何がいけなかったのかな?」と自分の行動を振り返り
「ここを変えればいけるかも」と分析して、次に向かう力。

勉強に限らず、あらゆることに対して大事なことですよね。うんうん。

メタ認知能力は育てるもの

ここからは経験談を交えて。

ちょうどこの頃、息子がある習い事で壁にぶつかっていました。
夫もやっているスポーツだったので、色々思うところあったらしく
「今週末一緒に練習しに行こうか」
「今のはどこがいけなかった?」
などの声掛けをしてくれていました。

しばらくはコーチの教えを受けたり、新しいことを試していたけどなかなか結果が出ない。
上手くいかない。

息子のやる気は目に見えて落ちていたそうです。

それはもう目に見えて


最初は励ましていたけど、段々と息子のやる気の無さに苛立ちはじめた夫。

息子のいない時に話をしてみると
「何がいけなかったのか考えてない、ちゃんと考えて次に繋がるように練習しないと上手くなれないのに!」
「こんなんじゃこの先何やっても上手くいかない、壁にぶつかるたびに諦める大人になってしまうんじゃないか…
と先のことまで考えてイライラしていたようです。

わかる。
悪い面が見えると「将来このまま育ったら…」と不安になる。
あるあるです。

将来を勝手に予測して追い立てる手法は好きではないので、やんわり止めたいなと思うものの、スポーツについては夫のほうが詳しいし、私は口出ししにくい。
どうしたものかと思っていた時にこの本を読んだんです。

本によると、メタ認知能力には様々な構成要素があるんですが、いずれの能力も小学校中〜高学年くらいにならないと発達してこないんだそうです。

一年生にメタ認知を説いても…

小学校低学年くらいまでは同じ間違いを何度繰り返しても、自分の間違いを振り返って修正したり評価したりできないそう。
自分が何がわかってて、何がわかってないのかわからず、ただ先生の話を聞いているだけの子も多いのだそうです。

中学年くらいになると「あれ、ここわからないぞ」と気づいて注意深く聞いたり、質問したりできる子が増えてきて
高学年になると周りの子と比較して自分を客観視し「自分はここができる」「これがわかる」「これはわかってない」などの評価が正しくできるようになるんだそう。
(個人差は大きくて、中学生くらいまで発達を続けるらしい)

というわけで、今息子に壁を乗り越える力がないからと言って、将来を悲観する必要はない!その力が発達するように、促していけばいい!という結論に至りました。

最初から身についているものではなく、育てるものなのだと認識してもらいたくて、夫にもこの本は読んでもらいました。

小学校高学年の息子は、今まさにメタ認知能力が発達しているところなんでしょう。
確かに少しずつ、他の子と比較して喜んだりしょんぼりする事が増えました。
いま息子は自分で開設したYoutubeチャンネルに夢中なのですが、それに対してもあーだこーだと分析できるようになってきています。

本に書いてあるとおりではないけれど「あ、これもメタ認知を高める役に立つのかも?」と思える事が多くて新鮮ですね。

我が家には小学校低学年(1年)と高学年(5年)のサンプルがいるので、気づきがたくさんあります。

とはいえ思い通りにはいかない

それが子育てというもの。はい。

本の後半ではメタ認知能力を高める声かけなどアドバイスもあります。
これは、我が家の場合あまり…実践的ではなかったかな。

特に息子はすでに高学年ということもあり、一筋縄ではいかないんです。
ポジティブな声かけをしても、子供だましに気付いて「それでやる気出させようとしてるんでしょ?見え見えだよ」的なリアクションをされます笑

手強いですね…

一方で、そういう分析力はついてるし、議論も上手になっているから、メタ認知能力はちゃんと発達してるんじゃないかな〜と思っています。
自分の頭で考えさせることや、議論する楽しさ、読書週間なんかは元々大事にしてきたことなので、これからも続けていきます。

メタ認知って子供だけじゃなく大人になっても重要だし、身につけておきたい能力だから、自分のためにも読んでよかった一冊でした。

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