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【読書記録】TRICK スティーブ・ジョブズを教えYouTube CEOを育てたシリコンバレーのゴッドマザーによる世界一の教育法

おすすめ度 ★★★★★

友人が、めちゃくちゃ感動した!バイブルにする!とおすすめしてくれたので、借りて読んだ。
タイトルに煽り感はあるものの、内容は納得感があり、友人がバイブルにするのもわかる。

ただ、私の教育方針とかなりかぶってたので、(私にとっては)画期的ではなかったかな。多分、4〜5年前に読んでたら、感動してバイブルにしてたと思う。
あーーわかる!そうだよねーゴッドマザー!って気持ちになった。


ゴッドマザーがまじでゴッドマザー

タイトルのゴッドマザーがまじでゴッドマザー過ぎた。育てた娘3人はこんな感じ。

長女:YouTubeの現CEO
次女:カリフォルニア大学医学部教授
三女:バイオベンチャーCEO

どひゃー。さらに高校教師として、たくさんの優秀な人材を育ててきた実績もある。ジョブズもちょいと出てくる(タイトル煽りに使われてる感が強いけど)

TRICKとは

TRICK(トリック)は、信頼×尊重×自立×協力×優しさの頭文字をそれぞれ取った教育メソッドで、著者であるゴッドマザーが提唱したもの。

子どもを信頼して、尊重する。
失敗も経験させて、自立を促す。
協力すること、優しくあることを実践を通じて伝える。

抽象的な言葉だけど、リアルな子育てエピソード満載なので、腑に落ちる。私もここ数年ずっとこのテーマと向き合って、実践できてるかはともかく心がけてきたので、あるあるエピソードとして読めた。

内容的には「去られるためにそこにいる」に近い。「去られるためにー」の方が日本人的で、反抗期の子育て向けかな。

「TRICK」の方が、教育メソッドとして確立するなど論理的な展開、なので、海外のビジネス書っぽい。
どっちも内容は素晴らしいので、好みの問題ですね。
(ちなみに勧めてくれた友人は超論理派のバリキャリワーママ。合いそう)

つながる本

私の方針は、「子どもを抑圧、脅迫、支配しない」ことと、「子どもの人生は子どものためにある」ということ。
TRICKの言葉で言いかえると「信頼」や「尊重」につながると思う。

抑圧したり、支配しようとすると、子どもは反発したり、嘘をついたりする。この辺はディフェンスメカニズムといって、書いたことがある↓

あとはアドラー心理学にも通じてる↓

「協力」や「優しさ」に関しては、ユニセフやNPOに寄付する行動に、子どもたちも巻き込むようにしている。
寄付者向けのニュースレターは子どもたちにも読ませて、「自分とは違う境遇の人のことを考える」よう促したり。
私自身が差別問題や多様性についてたくさん本を読んでいるのも、根底はつながっている。
「他者の靴を履く」ってこと。

振り返ると、読んできた本がちゃんとつながってて、嬉しい。

ゴッドマザーだって怒鳴っちゃう

この本を読んで一番よかったのは、「ゴッドマザーでも失敗する」ってところ。そこかよ、と突っ込まれそうだけど、すごく安心した。

心がけていても、実践できているかはまた別の話で、私も思い出すだけで恥ずかしくなるほど失敗している。もうホント、「何偉そうに書いてんの」と自分で突っ込みたくなる。

でもね、ゴッドマザーもいたるところで失敗してた。怒鳴っちゃってた。あとがきにも書いてた。そんで、それでも大丈夫!って言ってくれた。
ゴッドマザーでもそうなら、私もそりゃ失敗するわな〜と思える。
従来の子育てとは違う方針を持っていると、迷ったり悩んだりすることも多いから、こういう言葉に本当に救われる。

ほんとみんな子育てお疲れ様!私達がんばってるよ!っていうメッセージは、
「去られるために」では「どっしり構える」につながってるし
「TRICK」では「自分を信頼する」につながってくる。

私達がんばってるよ!


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