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どうなってるの!!

今日の仕事はまず、同系列のサ高住へのお迎えからでした。

その施設からは3人のご利用です。

ふたりを車に乗せたところで もうひとりが朝食の味噌汁をこぼし、着替えてるので待って欲しいと…。

「今日は何となくおかしいんです。」

サ高住の管理者が言いました。
「頭をぶつけるんです。」
ん?
つまづいてか、転倒されたのか…。
「頭をぶつけるって故意ですか?それとも…?」
「いつものやつです。」

この利用者さんはよくディでもおでこを壁や机にぶつけて音を出しています。

クッションを敷いて対応していますが 音がしないと不機嫌になり、クッションを取ってしまいます。

いつものやつなら 別におかしくはないんじゃない?

 私は言いたいことをぐっと堪えて車の助手席に案内しました。

 この利用者さんは男性でセクハラが激しく 一緒に乗っている女性に抱きついたり、卑猥な言葉を発します。なので女性の利用者さんと一緒に後部座席には乗せられないのです😞↯↯
片足をステップにのせていつもならスムーズに座れるのに 今日は殆ど足に力が入らず かなりお尻を持ち上げないといけませんでした。

おまけに取手を握る手は震えています。

「大丈夫ですか?」
管理者が様子を見に来ました。

「両足の力がほとんど入りません。手がかなり震えています。」
報告している間、今度は全身が震えだしました。

「もしかしたら脳梗塞かもしれません。 ディの管理者に連絡しますから そちらで様子をみてください。」

ちっ、ちょっと待ってください!!

脳梗塞かもしれない人をディサービスに連れていくの?
ダメでしょ?どういうこと?管理者、大丈夫?

 サ高住の管理者はわたしが勤めているディの管理者の妻です。 ディの管理者の夫は妻に頭が上がりません。

ディで決まったことも妻からのクレームが入れば、翌日には決定事項がひっくり返っています。

サ高住の管理者の要望には100%応えています。

陰の社長と呼ばれている女性です。

私は彼女が苦手です。愛想は凄くいいのに本音は全く違うところにあります。

管理者には逆らえませんからディにお連れしました。

脳梗塞のおそれがあるなら症状を看護師に確認してもらわなければ…。

ふたりを降ろして 看護師に報告しました。

すると看護師は
「確かに脳梗塞かもって連絡あったんだけど そのあとインフルかもって電話があったんよ。」

私の頭の中はもうショートしそうでした。

確かに鼻声でしたが インフルかもってなんなんでしょう?

朝の検温では平熱だったのでしょうか?

もう脳梗塞の話はどこかに飛んでいます💦

とにかく施設内に入ることは出来ないので車内での検温です。

もう38度を超えていました。

 スポーツ飲料を摂取してもらい待機してもらいました。
私は全身アルコール消毒です。済んだら即業務に戻りました

 職員もインフルにかかって3人休んでいます。

5人しか居ない中 みんなフル回転で動いていました。でも 職員ひとりひとりの負担が大きくどい動けばいいのか、何から始めたらいいのか分からなくなっていました!

すると娘が応援から戻ってきました。

こちらの緊急事態に戻るよう指示があったようでした。
テキパキと動く娘に安堵しパニックに陥らずにすみました。これで何とかみんな冷静になり通常の動きが出来そうです。

フロア担当でしたが わたしが入浴業務に入り 一般浴の方の介助を行いました。管理者は途中他の対応があり抜けることはありましたがターミナルケアの利用者さんの特浴など 私では難しい方を洗ってくれました

お昼まではあっという間で何とか時間内で入浴を終わることが出来ました。

 昼食後は連絡ノートに記入しながら利用者さんのトイレ誘導や脳トレを勧めました。座っていても直ぐに立ち上がりウロウロしだす方、車椅子でものを力強く握りしめながら移動しようとする方、目が離せない状況でした。

レクレーションもやらなければならず、体操やクイズなどを楽しんでもらいました。

看護師さんも大変だったと思います。

 何故脳梗塞やインフルの疑いのある方を利用させようとしたのか…。

ディには看護師がいるから そこで診てもらえばいいと以前サ高住の管理者は言ったそうです。

でも看護師には医師の変わりは出来ません。

ディの利用中に体調の異変があれば対応し、管理者に報告とアドバイスはします。

でも今日の場合、明らかにおかしな人を看護師に押し付けています。

これで何かしら事故が起これば 責任を追求され免許を剥奪されてしまいます。

私だってもし送迎中に利用者の容態が急変したら…。

なんとも怖い話です。

サ高住の管理者は介護のスペシャリストと呼ばれているそうですが 今日の対応には不信感が募ります。

おかしいと感じた時点で直接受診を何故しなかったのか…。

モヤモヤは残りますが団結して乗り切った充実感は久しぶりに味わうことが出来たような気がします。



 


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