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アルビノの烙印。

午前中にお風呂に入って、身体を拭いている時にはたと思い出した。左の脇腹にある白い線。この線は何かというと、生まれて間もなく、アルビノの確定診断をする為に皮膚の一部を切り取った時にできた傷口だ。
すべてのアルビノの赤ちゃんがその検査をしているのか、今もその検査が行われているかは分からないけれど、少なくとも25年前は行われていた。
何だか自分でも「アルビノの確定診断って必要なのか、へー」と思う。
恐らく、検査をした頃はそこまで大きくなかった傷口も、成長とともに伸びたような感じがする。別に傷口が痛むとか、そういったことは一切ない。普段は傷口の存在なんて忘れている。それくらい、薄く分かりづらい傷口なのだ。けれど、今日みたいにふとした時にその存在を思い出す。思い出すと、少しだけ胸が痛い。まるで、アルビノであることの烙印を押されたみたいで。
もう私はある程度、アルビノのことも見た目問題のことも乗り越えたと思っている。だけれど、こうして時々、劣等感を感じさせる現実がムクっと顔を出すんだから、油断ならないなあって思った。ふう。

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