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【マイクロノベル】歩く

 目の前に伸びる道をただひたすら歩いてきた。誰かと星を目指していたような気もするが今は独り。振り返ると乾いた道に残る私の足跡はもう消えかかっていた。冷たい風に吹かれ身震いして目を閉じる。すると彼方からの光が私を一瞬で赤く染めた。やっと目を開けて見上げた空にはもう星が見えなかった。


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