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中国経済の大不況の”現状” 〜中国の住宅は800万戸/年も過剰〜

中国の住宅バブル崩壊は、予測される世界の金融危機(原因)とは無関係です。

と言う理由で、当方は、中国経済については特段の興味がありません。

中国経済の政治的(共産主義)な特殊事情があるので、日本にとっても経済政策上での参考にもなりません。

しかしながら、GDP世界2位の国ですから、住宅バブル崩壊の現状と景況を簡単に考察してみます。

住宅というのは、年収から算出して、いくらが適切かが決まります。

中国人の平均年収は、日本人の1/3です。

不動産価格は、中国も日本も同じ、3,600万円。

つまり、中国は3倍のバブルです。

中国の住宅は、本当は1,200万円でなくてはいけない。

中国のGDPは、17兆ドル=2380兆円(2021年)ですが、14億人の不動産投資による上底です。

1年に2,000万戸建設で、66兆円の規模ですが、40%は過剰供給です。

800万戸も過剰なのですから、必ず暴落します。

最終的に、平均年収とバランスの良い1,200万円になるはずですが、政府の政策で偽装(実態が不明)されています。

中国のGDPの、不動産建設が30%を占めており、日本の不動産建設は、GDPの12%ですから、2.5倍にもなります。

景気を測るときに分かりやすい商業施設は、どうなっているのか。(ここからは、印象の話です)

上海の銀座と言われる南京西路の10月の日曜日の最大級のショッピングモールの現状(ある日本人の投稿)です。

上海は、当方も50数回訪れたことありますが、上海は5,000万人の人口ですから、閑散としたショッピングセンターの現状には隔世の感があり驚きの状況です。

当方が、20年間の中国へのビジネス訪問で、一番(回数)多く訪れたのは香港です。

香港は、観光業のピークでは6,500万人(2018年)も訪れているが、80%超は中国本土からです。

香港のブランド街での現状。(ある日本人の2023年記事から写真を借用)

中国人にも人気のルイヴィトンは、1/3の並びです。

客数も問題ですが、シャネルやエルメスなどでも同様に、カップルや家族が両手で抱えられないほどの買い物袋を抱えていた姿も消え、一人当たりの買い物の量も激減しているようです。

当方も、この辺りはよく買い物に行きましたが、この投稿者(香港在住者)の感想文を読んでも、確かに激減の感じです。

このような高級ブランド街の様子は、上海でも香港でも景気の先行指標でしょう。

ただ、中国らしい(?)政治的な事情もあります。

現在の大不況の中国では、高級ブランド店で大量に買い物していると、政府の監視により、顧客情報がチクられることがあるそうです。

景気のいい客は、政府からマークされて、政治的な追い落としに使われることもあるからです。

もちろん、そういった超富裕層に対する民衆の妬みや嫉妬の感情もあるとか・・・。

さらに、急速な、世界の大企業(生産設備)の中国からの撤退と、世界の生産工場としての衰退(他国への代替)も、大きく中国経済を疲弊させています。

一帯一路政策の外国の離脱以外にも、巨大な海外投資の、鉄道・インフラ・リゾート住宅開発などもことごとく失敗しているというニュースが頻繁に報道されるようになりました。

中国の政府や企業の数値は信頼出来ないものばかりですが、ひとつひとつの事実を積み重ねることで、バブル崩壊の実態は見えてきます。

世界第2位の経済大国の中国は、来たる世界金融危機で、さらなる大不況化と深刻な失業増(大学新卒は50%か)により、経済大国としては歴史的かつ自滅的大崩壊することは目前のように思えます。

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