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金融のグローバルハブとしての地位を失った香港 〜香港の極上の遊び方〜

当方が香港に通い続けて20年近くなります。

投資、旅行、ビジネスが主たる目的です。

香港のハンセン指数が、2023年末で台湾の加権指数に抜かれた。

ハンセン指数は2021年と比べて50%下落しています。

香港ハンセン指数とは:ハンセン指数会社(HSI)が開発した株価指数。香港取引所(HKEx)のメインボードに上場している銘柄のうち、時価総額や流動性の観点から選定された最大50銘柄で構成。浮動株調整した時価総額の加重平均方式で算出する。

台湾加権指数とは:台湾証券取引所に上場する全銘柄を対象に算出した時価総額加重平均型の株価指数のこと。 正式には「台湾証券取引所加権指数(TAIEX)」といい、1966年を基準値(100)としています。

香港の凋落を示すものです。

すでに、2023年11月、米国下院外交委員会において、香港経済貿易代表部に与えていた特権と免除を剥奪することが決まった。

米国の後ろ盾がなければ、金融のグローバルハブとしての地位を失うことでしょう。

香港には、10数年付き合ってきたIFAの友人が数人います。

香港のIFAとは:独立系ファイナンシャル・アドバイザー(IFA; Independent Financial Adviser)いわゆる投資顧問会社と呼ばれ、香港の金融当局から正式に認可された銀行や証券会社と同等に、投資顧問業を専業とする金融会社となります。

香港へ行く度に、彼らと飲食や遊びも共にし交流して来ました。

友人として本音で話し合い、世界の金融の裏側も見てきたのです。

最初に香港に投資目的で訪れた時のエピソードは、未だに強い思い出になっています。

その頃、香港は日本人にとって、近隣のオフショア投資先として大躍進中でした。

当方はまずIFAの選択(接触)から検討しました。

そのために経営者の友人・知人から情報を得ることは可能でしたが、当方はそうしませんでした。

その主な理由は、周りの友人・知人が本当に優れた情報や人脈を持っているとは限らないからです。

金融の世界は”強欲”に塗れていいます。

人のカネを奪い取っても自分が儲かればいい世界です。

自分の目で見て選別することが重要と判断し、インターネットをフル活用し香港のIFAについての猛烈な調査を始めたのです。

日本人IFA限定とした。

中国人(外人)では言葉の壁がある事と、日本人の”誠実さ”こそが最大の評価基準だと考えたからです。

会社の信頼性やその人の評価などを調べ上げて、5人を候補としました。(詳細なテクニックがあるのですが、ここでは省きます)

そうした準備をした上で、香港に旅立ったのです。

現地でまず、その対象企業(あるいは個人)に直接連絡しました。

すぐにアポを取り、全員と面談しました。

そのうち3人とは、今後も交流させて頂くことを約束して帰国した。

その頃の非常に優秀で信頼できるIFA(日本人)の方々とは、今も深くお付き合いしています。

それから数ヶ月後たち、再び香港へ渡航した際、あるIFAの方と再会し、カフェ(その時はインターコンチロビー)でのミーティング中に、こう言われました。

「にのまえさん、私(IFAの友人)はこれまで日本から訪れた沢山の顧客と出会って来ましたが、自らがIFA調査して接触してきた方は、唯一あなただけです。全ての日本人の方は”知り合いの方”からの紹介です。」

「そうなんですね。」と少し意外だった私。

「初対面でお会いした際に、すごい知性の高い信頼できる方だと感じました。」と過分な褒め言葉を頂きました。

これは営業トークではない。

何故なら、それから数年後まで友人としての交流を続けるが、取引は実現してなかったからです。

その彼との交流のひとつとして、マレーシア・シンガポールの投資目的の視察ツアー参加も懐かしい思い出です。

シンガポールでの世界の超富裕層向けの、租税回避向け極秘の巨大な倉庫(海辺り)を視察したことは、とても印象的でした。

ミサイルが飛んできても、保全される作りです。

その時生まれて初めて、実物の積み重ねられた金の延べ棒などを見たのです。

その他、彼とのドラマチックな様々な逸話もあるのですが、ここでは差し控えます。

先日、彼とは別の、(長い付き合いの)香港在住の優秀なIFAと東京でお会いした際の話は興味深いものでした。

香港が中国に返還された後でしたので、単刀直入に「香港はこれから(金融面で)投資リスクが高くなるのでは?」と質問しました。

彼の答えは、「香港は投資の窓口であって、実際のお金はタックスヘブンにあるので心配されるリスクはありません。」でした。

さらに、(その時点で)香港のIFAでシンガポールやドバイやタックスヘブンなどに移籍(移住)する人も多数散見されるとのことでした。

余談ですが、香港の高級ホテルはほぼ全て宿泊してきましたが、私の香港での(カノジョとの)旅行の最大の楽しみ方は、一般的な大都会・香港のグルメ・ショッピングなどの観光だけではなく、リゾート地として心身ともにゆったりした時を過ごしリラックスすることです。

例えば、フォーシーズンやインターコンチなどの屋外プール&スパ&飲食で1日のんびり過ごすのは、大都会の喧騒を眼下にしての格別に胸が高まる過ごし方です。

比較的新しくできたリッツカールトンは、屋内プールで高所が苦手な当方にとって好みでは無かった。

香港一の超高層ビル「環球貿易広場(International Commerce Centre、ICC)」に29日、米系ホテル「リッツカールトン(Ritz Carlton)」がオープンした。 ビルの高さは約490メートルで、ホテルは最上階118階から102階まで。 「世界一高いホテル」と銘打たれている。

102階ロビーまでエレベータは1分で昇ります。

気圧の変化で、耳抜きが出来ない人は泊まれないかも・・・^^;(マジな話です)

このリッツの下は、オフィス・フロアーですが、私の友人(香港在住)が日本人の経営者に、このビルの空きオフィスを物件紹介した際に、「揺れているように感じるから、ここをオフィスとするのは無理ですね」と断られたそうです。

しかし、リッツは百万ドルの夜景で世界的に有名なビクトリアピークとほぼ同じ高さですから、ホテルや最上階のバーからの夜景は見事です。

ビクトリアピークというのは、香港島にありますが、現在では香港島の方が高層ビルも多く九龍(クーロン)エリアからの夜景の方が断然オススメと変化しています。

最後に、長年通い続けた香港の政治が激変し、これから金融システムがどのような方向に向かうのかとても気になります。

さらに、米国のニューヨーク(ウオールストリート)も陰りが見え始めている金融激変の時代に、新興国BIRICSの躍進とともに、世界の金融ハブセンター機能がどのように変化してゆくのか、投資コンサルタントとして注視に値します。

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