奇跡の七月_

奇跡の七月。

今日で、七月が終わる。

すごい一ヶ月だった。

まず、はじまってすぐの七月二日には、奥さんがくにちゃん(橋本久仁彦さん)を名古屋に呼んだ。

そう言えば、二十一日に石切に行ったときにもそうだったけど、

くにちゃんの場を経験すると、しばらく生きているのがいやになる。

先の記事の中にある『マンタ』という曲も、昨日つくったこれも

なんにもしたくない、ただ漂っていたい、と言っている。

その人が存在して「いる」という絶対的な奇跡。
くにちゃんの場でその素晴らしさに触れたはずなのに、帰ってくると、なにかが足りないと言い出して、ついついなにかを「してしまう」。

そうして起きてくる春の夜の夢のようなものに、四苦八苦している自分を嘆いているのかもしれない。


それでも、四日にはフラっと、何の前触れもなく、杉下ヒトミちゃんが『歌い手冥利』に来てくれて、

とんでもない歌(上の記事の中にあります。ぜひご覧ください!)を披露してくれた上に、メルマガやブログで紹介してくれて『歌い手冥利』にも、なぜか何の告知もしていなかった『作曲事始』にもどっとお申し込みが来た。

あの人は、天女かなにかなのかもしれない。

十五日、海の日には、名古屋の西念寺さんで『みんなのうた』と題して、ライブをして、これもすごかった。

「放熱」と記事には書いたけれど、お互いの温もりで溶け合っていくような時間だった。第二部を用意していたけれど、『あなたのうた』を一曲ずつ紹介していくだけで持ち時間を使い切ってしまった。

それでまた、新たに『あなたのうた』にもお申し込みをいただいて。

先月、宗像大社で「時満ちて、道ひらく」という言葉と出合ったけれど、まさしく満ちて溢れたような状態になった。

仕事を通じて、新しい人ともたくさん出会えた。
遠くブラジルから申し込んでくださった方もいた。

申し込んでくださった皆さんのおかげで「仕事」をさせてもらえた。
それは僕にとって「自分らしくいられること」だった。

とてもいい時間を過ごすことができた。
したくないバイトで時間を埋めずに済んだ。

ものすごくありがたかった。助かった。

いままでにない好調に、戸惑いつつ、うれしかった。


映画もたくさん観た。

参院選や、吉本の話題に強く心を惹かれた。


こうして振り返ってみると、怒涛の一ヶ月だったと思う。
先週ぐらいから息切れして、寝てばかりいたのだけれど「そりゃそうだ」という気もする。

で、いま、八月を迎えるにあたり、また振り出しに戻ったような感じがしている。

今月はできたけれど、来月「サバイブ」できるかはわからない。
再び未知のことが起きなければ、バイト生活だ。

頑張る。けれど、今月起きたことは単に「頑張ったから」起きたことではなかったりもする。

「観念するしかないんだよなあ」

と、諦めにも似た気持ちになる。

でも、奇跡じゃ困るのよね。
ガチに生活という意味でもそうだし、来月も、再来月も、その先も同じようにいきいきと充実して生きていきたい。ずっと。

そう言えば、石切での録音を聴き返していたら、くにちゃんが「最高のことと最低のことは同じものだ」と言っていた。

だとしたら、今月いきいきと充実して生きられたことと、このところ感じていた「生きているのがいやになる」こととは、同じものなのかもしれない。

でも、ちょっと必死に刺激を求めすぎたかな。
ただ、ふわっと「いる」ことが充実、ってあるものね、実際。

いずれにしても、今月起きてくれたこと、出会ってくださった方々に本当に感謝します。ありがとうございました。

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