第二音楽室

その時間を記念すること。

三脚を 立ててここに
二人ならんで 写真を撮ろう
眺めより 景色よりも
二人ならんで 写真を撮ろう
(THE HIGH LOWS『サンダーロード』より)

この動画の中で、安達祐実さんは、写真を撮ってもらうことを「自分の存在を確認する作業」と言った。「いいところだけじゃなくて、幸せということじゃなくて、いろいろあるよねっていうところも全部載せてるもの」だと。

それを聞いて「写真」という言葉の「真

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おいしい仕事。

昨日は、ハナウタからオリジナルの曲ができるまでを伴走する

が、二件続けてあった。

そのとき気づいたのだけれど、この仕事は、完成した歌を聴くのと違って「途中経過」がみられる。

最初はなんてことのないハナウタから、だんだんとそれがメロディーになって、歌詞がついて、伴奏がつく。

毎回、オンラインで一時間ずつ。
週を追うごとに断片だった曲が全体像を露わにしていく。それは「これからの可能性」が露わに

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なんのために仕事をしているのか。

最近、つい先週くらいのことだろうか。

急に「自分はこのために仕事をしていたのか」ということがわかった。

自営業をはじめて四年、会社員として仕事をはじめてから数えると、二十年近く経っての発見である。

自分の仕事を整理する。

きっかけは、この図だった。

ぼくは、人の話をきき、そこから曲をつくる『あなたのうた』という仕事をしている。

ライフワークであるこの仕事が「きく」「つくる」「うたう」と

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生活(くらし) 【あなたのうた #21】

『生活(くらし)』
作詞 澤 祐典 作曲 澤 祐典

ぼくの思いを君に 毎日とどけて
いつも いつも 欠かさないからさ

うまく言えなかったね ひどくぶきようで
こんなふうにしか ならないぼくを
笑って 愛してくれる

神様がひとの世界を 
そんなふうに決めたなら
悔やまれることだって 
意味があると思う

たましいが呼びあった 
そう言いたくなるような 
今日の日の こんな夕焼け

もう なかな

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トグロ  【あなたのうた #20】

『トグロ』
作詞 澤 祐典 作曲 澤 祐典

貴方に愛されて 裸に触れられて
揺れる炎は未だ いま燃えてるから

このまま抱き寄せて その手を離さないで
ねぇ、いまも ここにいるの?
あなたの 墓標

どうせあたしなんか キッチンの隅の
スポンジみたいに 使い捨てられて

汚れという汚れ あるいは 穢れなるものを
吸い取って とって とって

毒をためる

あなたに毒されて そこまで往こうとして

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メガネ

澤 祐典

00:00 | 00:30

ぼくはハナウタから曲が生まれるまで伴走する『作曲事始』という仕事をしていて、その中でよく「どんなことでも歌になる」と言います。

この曲は、そのお手本みたいなもんですよね。
中学ぐらいからずっとかけていて、もう顔の一部といってもいいメガネ。
そのメガネから見た景色について書いてみました。

 * * *

『メガネ』

作詞 澤 祐典 作曲 澤 祐典

ほぼ顔 ほぼ顔 ほぼ顔 ほぼ顔

ほぼ顔とし

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やまびこの歌  【あなたのうた #19】

『やまびこの歌』

作詞 澤 祐典 作曲 澤 祐典

あるこう あるこう
暗い夜道を 笑いながら 唄いながら

あの日はじめて 手に入れた
あのアニメの カセットテープ oh oh
そのメロディーに やられていた

ひとりきりでも 期待はずれでも
地球はまわる わたしをのせて oh oh
そう だから だいじょうぶさ

何度でも聴いた だいすきなメロディー
わたしを守る いのちのうた

擦り切れる

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聞かれないということ。

なぜなら、聞かれないということは、単に自分の話を聞かれていないだけでなく、話している自分の存在そのものを否定されたこととして認識されるからです。

昨日、タイムラインに流れてきたこの記事の中の一文。

全くそうだ、と思った。

そして、人間関係のトラブルは、

「聞いてもらえない」
「こっちこそ聞いてもらえない」
「聞けよ!」
「そっちこそ聞けよ!」

の応酬でできているのだな、と思った。

だれ

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ここではないどこかへ。

昨日の『歌い手冥利』で唄ってくれた歌を、ご本人の許可をいただいて、先程アップした。

先に二曲唄って、これが三曲目。
伴奏を練習していたので、ちょっとしたセッションのつもりで参加したら、歌の力に惹き込まれるようにして、どんどん夢中になっていって、

なんだかすごいところまで行った。

あったかくて丸いなにかに、大きく包み込まれている、みたいな。

指と指を合わせて、その触れについていく「影舞」でも

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昨日、7月31日の『歌い手冥利』で唄ってくださった歌。
ぼくは後ろでちいさく伴奏しています。

途中、伴奏に夢中になって、我を忘れて、ぼくはここではないどこかに行きました。

なにかあったかくて丸い空間に、すっぽりと包みこまれたみたいな。

演奏が終わって、彩乃さんが「すごい!」と叫んでいますが、その感覚、ぼくもよくわかる。なんだか本当にすごかった。

あれが「音楽」だったのかもしれない。