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2018年10月福島、回転寿司アトム〜廃炉資料館〜リプルンふくしま

10月20、21日の2日間、富岡、浪江を取材で訪れました。と言っても富岡では主に政府、東電のプロパガンダ施設訪問で、メインは浪江町の取材でした。

(富岡駅)

(中間貯蔵施設へフレコンバッグを運ぶための橋)

(福島第二原発の排気塔)

1日目の20日は、富岡駅で写真家Nさん、浪江から福島市に避難している元原発作業員のKさん、そして来年のもやい展金沢で一緒に出展するFさん夫妻と合流し、まずは回転寿司アトムへ。

解体が決まったというが、10月になっても未だ解体されず、当時のまま(正確には震災後1回片付けに入ったそうだが)でした。

5月の時と同じく、5人でパシャパシャ写真を撮ってると、駐車場にパトカーが停車…人生初の職質を受けることになりましたw とは言っても、警察の方も「寿司屋のオーナーかと思った」とのことで、非常に和気藹々と(笑)話は進み、しまいにはもやい展金沢の宣伝を始め、チラシまで渡しちゃいましたw

その後はさくらモールとみおか隣の、東電の廃炉資料館へ。周辺の空間線量はおおよそ0.4〜0.5μSv/hでした。

あいにく中は改修工事中でしたが、経産省傘下の資源エネルギー庁発行の冊子をいただき、職員の人と話すことが出来ました。大熊町出身の女性の方。ということは、当然実家は今も帰還困難区域で、しかし東電で働いている。いろいろと複雑な思いを抱えているだろうことはすぐに想像できました。

様々な人の想いを圧し殺して、原発は成り立っているのだと思います。
ここでは、復興公営住宅の撮影も出来ました。今制作中の絵本の中でそのシーンを入れようと思っていたので、ちょうどよかったです。

その後環境省管轄の「リプルンふくしま」へ。「特定廃棄物埋立情報館」で、「特定廃棄物埋立処分事業の内容や安全を確保するための取り組み、処分の進捗状況やモニタリング結果などの最新情報を公開します」だそうです。

名称の由来は「Re-produce」からきたそうです。

へー

僕らが入ると、職員の方は鬼気迫る勢いでガイドを始めました。かなり暇だったんだと思います。で、こちらから意地悪な質問を投げつつ(笑)、でもここでも和気藹々と過ごしました。人間同士、直接顔を合わせると、そうそう喧嘩はしないものです。

リプルンふくしま…このファンシーな名前にももやもやしますが、建物の中にキッズスペースがあったのにも驚きました。いや、呆れたのか。ここで子供が遊んだことはあるんだろうか…

(今回手に入れた、様々な「放射能安全神話」構築のための冊子類。中には、知り合いのイラストレーターのイラストが使用されたものもあり、驚愕する)

りぷるんるんの隣にはお墓がありました。そこには、楢葉町一歩会なるグループの抗議声明が書かれた看板がありました。人が住める場所に最終処分場を作るとは何事か!と怒りが表明されてます。

怒るのも当たり前、だって「10万Bq/kg以下の放射性物質に汚染された廃棄物を埋め立てます」というのだから。

<続く>


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