見出し画像

読書記録③

日曜劇場「VIVANT」にとにかくハマり、ロスがすごいです。
先日、「VIVANT」後にそのまま始まった「日曜日の初耳学」で堺雅人さんについて話していたのですが、思わず見入ってしまいました。
林先生も指摘されていたのですが、会話の中に自然と大和言葉が出てくる。(屠ると傾ぐだったかな?)話が全体として丁寧で、面白くて、クレバー。

もっと堺さんの言葉にふれたい、大和言葉について知りたいと思い5冊読んでみました。

『文・堺雅人』 『文・堺雅人② すこやかな日々』 堺雅人 (文藝春秋)

堺さんのエッセイ集。「たのしみ」「おもに」「しごと」など、読みやすい言葉もひらがなで書かれているのが印象的でした。ひらがなで書かれた単語が堺さんの中ではそういうイメージなのか、文章全体のリズムで自然とそうなっているのか、はたまた雑誌掲載で文字数縛りがあったとのことなので、作為的にそうしているのか…。
日常の中でこんなことを考えてるんだ!これとこれをつなげられちゃうんだ!と驚きでいっぱい、ちょっと小難しいことも書かれているけどスルスルと頭に入ってくる、クスッと笑える場面も満載と、堺さんのすごさを実感させられる作品でした。

『大和言葉つかいかた図鑑』 海野凪子 (誠文堂新光社)

イラスト豊富、大きな文字と、まさに「はじめての大和言葉」ともいえる図鑑でした。もちろん今使っている日本語と大和言葉が明確に分けられるわけではないけれど、「あ、普段使ってるこの言葉も大和言葉なのね」と、親しみを持つことができました。

『大和言葉のこころえ』 山岸弘子 (Gambit)

上の図鑑では日常の中にすんなりと入ってきそうな単語が紹介されていたのに対し、こちらの本ではもう少しフォーマルなワンフレーズが紹介されていました。時候の挨拶など、書き言葉の中で自然に使えたら素敵ですよね。
合間に礼儀マナーの図解があったのも印象的でした。

『大和言葉を忘れた日本人』 長戸宏 (明石書店)

こちらは言葉の用法というよりは、言葉の語源を解説した本。一単語でも、分解してそれぞれの音に意味があることに気付かされ、興味深かったです。


今回、堺さんの素敵な表現、大和言葉の一部を「知る」ことができましたが、一度読んだだけでまだ「覚え」ていないし、「使いこなす」なんてなおさら。
少しずつでも、自分で使いこなせる表現を増やしていけたらな、と思います。

この記事が参加している募集

#読書感想文

187,194件

#テレビドラマ感想文

21,101件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?