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平凡な水族館屋が、ド田舎で生き残るにはどうすればいいか?

海士町にきて、あと2か月で1年を迎えます。

無事1周年!!よかったー。

なんていってる場合じゃない(笑)

”生き残る”ことに必死になれよ!

海士に来る前、
・常設の水族館をつくりたい。
・ネットワークを確立し海洋環境保護保全の取り組みを企画したい

とざっくりそんな目標をもってきていました。

一方で現状では
・年間で4回(総日数→7日間)の移動水族館を行った。
・ネットワーク構築は一定できたが、具体的な海洋環境保護保全の取り組みは企画できなかった。(展示活動では”発信”は行えた)

こうして書くと、目標に到達できなかったこともわかりますが、それ以前の反省もあります。

①目標が大雑把では?(常設の水族館だけでは抽象的、、)
②目標設定の時、今の自分を考えて、実現性はどれくらいあると考え、あと必要なことは考えた?
③そもそも掲げた目標は”本当に本気で取り組みたいこと”なの?

大まかにこの3点について正直そこまで向き合っていなかった。
「とにかくやっちゃえ!」という悪いクセを存分に発揮して海士に来てしまったと実感、、、、

こんな感じでは、”お客様的Iターン移住者”として生活はしていけても、
キャリア形成していけるとはとてもじゃないけど思えない!

そんな焦りがあった時に、いい参考になったものがありました。
面識は一切ないのですが前々職でバイトとして働いていたUDSの前社長だった中川氏のnote投稿↓

海士にきてからというもの、働いていても大抵こういったシートを書く機会は一切なくなっているとハッとしました。。

今は1人。会社は頼れません。1人で自己管理して、かつ目標に意識的に向き合っていかなければ、田舎で腐り落ちてしまう。。。
読み終えたとき、これはやらねばと思いました。

なかなか腹落ちするところまで書き出せていないのですが、考えに考えていくと、まず一つの目標がでてきました。

①ド田舎で、水族館屋として仕事を確立。飯を食えるようになること。

ポイントは当初の「常設の水族館をつくる」という目標の方向性を変えたこと。先に取り組むべきは、海・川の水生生物に関わることで仕事を作り出して、今の働いているところをやめても自分自身が十分に飯食っていける状態になっていることを優先しようと考えました。

そう考えれたのは、なんだかんだ約1年、しっかり行動したから!
(そこは認めておいてやりたい(笑))

海士町にきて、常設でなくても、移動水族館は4回実施しました。
それによって、実感としては、
⑴開催すると、とてもたくさん来る。(毎回約100人規模が来客)
⑵でも毎日あったら来るかとなると多分そうではない。
 ※収益面と維持管理のコストのバランスはおそらく合わない。

それら”海士町の人々の反応”と”現実的に可能な自分の将来”の双方を考えると、

まずやるといいのは、「常設の水族館立ち上げ」ではなく「移動水族館を継続できるようにすること」ではないのか?という結論に至りました。

上記を踏まえると、、自分が”まず目指すといい目標”は、
「海士町に常設の水族館をつくること」ではなく
→「海士町での活動を通し、まず水族館屋として独立すること」


現実的にはこの目標から再スタートだなと考えました。

水族館をつくること自体そのものをあきらめたわけではなく、目標を計画的に小分けできた!という感覚です。

しかし水族館屋というのは、なんとも仕事が曖昧です(笑)
まずは自分は、今現在、海士町で何ができるのか?さらに持っている能力で、実は他にできる生物関連の仕事がないか?この辺は今すぐに答えは出なくても根気強く考え、そして手を動かしていかねばなりません!

目標はより具体的にしますが、まず今の自分にとって現実的な目標の方向性を見出すことができた!まずはそのステップは踏めた!

でもこの方向性、自分にとって楽しみなのは、目標自体より目標を達成した後の状態です。確実に自分は成長しているし、周囲の評価や反応もよくなっている可能性が高いです(笑)。特に重要なのは成長した自分。
「水族館をつくる」ことが現実的に近づけるやもしれません。うふふ。

”達成した自分”がやってみたいこと。

(恥ずかしいけど、思い切ってかくことに)

最終的には、

「最低一人で、また低コストで、地元の水の生物を、展示したり体験を提供することが、継続的にできる、とても小さい水族館」

これをつくりたいです。

そういう目標があることは、変わらず想いとしてはあるようだ、というのは再確認できました。

日本は水に恵まれ、水族館がとても多い国です(自分が言うまでもない(笑))。
一方で水族館は、経営・運営・維持管理の面から多くの課題を抱えていますし、少なくとも一般的な数千㎡の水族館を1人会社とかで運営するのは不可能です。また組織でやっても上手くいかない場合があるのは他の業界とさしてかわりません。

ちょっと直接的な言い方になっていたら申し訳ないのですが、
「集客を頑張りまくらないといけない水族館」で働くのは、もう無理です。

もちろん集客は重要ですし、利益を出すのは大事だというのはわかります。
でも今の水族館ってほとんどが「集客を頑張らないといけない」に圧迫されているように思います。(都市の水族館で働いていた身からするとそうです)

水族館そのものを全否定する気はないのですが、働いていた元職員としてはその前提から、職場がちょっと息苦しくなることはあったよな、、というのが感想です。正直、それも退職した一因です。

目標を考える中で、まず目標を決める前に気付いた大事なことは、

「自分がやりたい仕事で生き残っていきたい」という生存本能的なものが根底にあるんだな、、、ということです。

でも、だからこそ、期間を決めて、考えつくしたいと思います。2月15日までとかにしようかな。
せっかく海士町に移住したんです。悔いのない移住生活にするぞー!!

6ヶ月ごとで書くといい?らしい。まずやるか。

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