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D、1オクターブ空けてF#、その上のE。一発で世界が聴こえる。でも音楽の記事では無くデザイン思考の話。

タイトル画像:着ぐるみキャラがピアノを弾くイラスト

Dをベース音にして、上にはF#、E。

ピアノやキーボードがある方は、ぜひ音を出してみてください。

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あの世界が見えないでしょうか?

たった三つの音で、分かってしまうこの現象。

世界で楽しまれてきた総合的なコンテンツと音の話を入門的に書いてみます、と行きたいところですが、全然別の話題からこの話題を思いついたのです。

3つの音しか使わないのではなく、それしか無い

答えは、スーパーマリオブラザーズ。そのメインの曲のイントロの音です。

和声で言えばD9になるのでしょう。

普通なら、D、F#、A、C、E。これが、3つしか使えない時に、どれを外しますか?というクイズがあったとします。つまり、ファミコンは3つの音しか同時に出ないのです。

・まず、ベースの音感がないと、流れがわかりにくいから、一番下のDは残そう。
・メジャーかマイナーか、は分からせたいから3音目のF#は残そう。
・メロディとして使うEを上に足そう。結果、テンションになる。

こんな感じの推測から、必然的に多くの方がこの3つを使うのではないでしょうか。音楽やってる人向けの内容ですんません。

かつて、1音の音楽も2音も3音もあった

今楽しまれてる様々な音楽。豊かな音色で、豊かな音を作ってるものも多数。

でも、かつては1音だけ、和音なし!という曲もたくさんありました。

バッハ、ヘンデルなどのバロック音楽で結構あります。

ドラクエのテーマは有名ですが、3和音しか出せないファミコンには実はマッチしてるのです。

何でこんな話題に?

さて、音楽の話を書いてますが、実は炊飯器の話を書いてる時に、なんか似てるなー、と。

炊飯器。

つまり。

何を実現するか?を目標に、余計なものを省くとどうなるか?というミニマムを追求したら、こんな感じになるのでは?ということ。

もちろんマリオのテーマは、3音しかでないハードの制限で必然的にそうなりましたが、作曲している段階では、D7とか D9とか書かれてたかもしれません。

今の音楽でも通用する「引きの美学」

今だからこそ、かもしれません。普通に何音でも重ねられる現代の楽器で、内容を伝える必要最小限の音に「削る」手法。

一つの特徴にできます。

ギター、ベース、ドラムの3ピース。こういった形も、ピアノの日食なつこさんのピアノ+ドラムの2ピースも、しっかりと自身の世界観を表現しています。

目的から逆算して考えていくデザイン思考、という手法を、炊飯器と音楽の共通項目として見つけてしまった、という記事でした。

前に、折り畳み傘について、そんな記事もかいてます。

音楽、炊飯器、折り畳み傘。これで落語家なら三題話を作れるかも!

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熊「ちょっとご隠居!」
隠居「なんだいなんだい、熊さん、あわただしいね、あんたいつもそうだけど」
熊「いや、今日はホント、違うんだってば、いつもと。あとね、ちょっとのど乾いて」
隠居「そんじゃ、そこの茶碗でそこの土瓶の茶でも」
熊「むしゃむしゃむしゃ」
隠居「そうそう、まずはむしゃむしゃと…おい!土瓶だって言ったろ!そりゃー炊飯器だ!」
熊「こいつは失礼!つい似てたもんで」
隠居「似てるもんか。それよりなんだって慌てて飛び込んで来やがった」
熊「いや、急に凄い雨で。ゴリラがどうしたこうした」
隠居「ゲリラ豪雨くらい覚えろってんだ。傘くらい持ってないのか?」
熊「いえね、家を出るときは降ってなかったんですよ、だからつい、油断して」
隠居「そういう時のために折り畳み傘ってのがあるんだよ!」
熊「折り畳み炊飯器?」
隠居「こいつ、まだ食ってやがる、どうせ残った冷や飯だ、全部食っていきな」
熊「あとは熱いお茶が一杯怖い…」
隠居「なに、落語みてーなこと言ってんだ、茶なら最初から土瓶だって言ってんだろ」
熊「ふー、やっとひとごこちつきまして、ありがとうござんす」
隠居「しょーがねー野郎だね、雨が止むまでその辺に正座でもしてな」
熊「それにしても暇ですなー、なんか音楽でもかけてくださいよ」
隠居「ずうずうしいね、どこまでもお前さんは、自分で歌ってろ」
熊「♪あーめあーめふーれふーれ、かーあさんがー♪」
隠居「よせやい、いつまで居る気だ、さっさと止んで欲しいよこっちは」
熊「あれ?ご隠居、雨が止みましたよ、ちくしょー」
隠居「何がちくしょー、だ、さっさと帰りやがれ」
熊「あいたたたたた、こりゃーいけねー、どうやらこれは帰れませんな」
隠居「何言ってんだ、どうしたんだ、いったい?」
熊「いえね、足が折りたたまれて、うまいこと開かない、だから折り畳み傘は面倒で…」
隠居「傘は関係ないだろ、しびれた、っていうんだよ、それは」
熊「こうなるとすぐに帰るってのもできそうにありません。おや?そういや、そろそろ夕食の時間ですね、天ぷらなんかがあれば十分で…」
隠居「最初から飯をたかりに来たんだろ!天ぷらなんて出すもんか!」
熊「いや、雨と同じで待てばあがる…」




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