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善意のギブが相手の信頼へと転化


前回の投稿でも書いたように、みんなが最初から聖者でもなければ、仏陀のように悟った人ではない。少なくとも僕はそうだ。

では、なぜ『giv』に参加しているメンバーは、こんなにギバーとして振る舞えるのか。

その背景はいくつかあると推測している。
今回はその1つ。”ギブをもらった時の気持ち悪さ”について紹介したい。

giv内でのコミュニケーション
そもそも『giv』の仕組みはこうだ。
メンバーは登録時に、予め自分が提供できるギブの内容と、受け取る場合にどのギブに興味があるか、タグを登録することになっている。

それに基づいてコミュニティマネージャーがギブの提案を行い、両者が承諾すればギブのペアが成立する。事務局とペアのチャットグループが作成され、そこでお互いの自己紹介が始まる。
例えば実際のやり取りはこんな感じ。(農家さん)

関西屈指の美味しいもの産地、淡路島で、夫婦で29歳から新規就農をして8年目を迎える 農家の●●と言います。産地野菜の レタスを軸に 玉ねぎ、ブロッコリー カリフラワーなどを生産しています。
学生時代はサッカーに没頭し、サービス 飲食業を経て 現在 生産者になりました。
二児の父となり、妻と子育て 野菜作りに奮闘しています‼︎
何卒 新規就農者で日々 毎年 鍛錬 勉強ですが、安心 安全でこの土地 淡路島の島風と大地の恵みを ぜひぜひ 味わっていただけたら、幸いです^ - ^

技術などまだまだですが、パッションだけは負けない僕の野菜をどうぞです!日々本格的な猛暑になりましたが、たくましく育った野菜を楽しんでください‼︎


提供される方は、
”どんな想いで今の職業になったのか”、”どんなギブが得意なのか”、
受け取られる方は、
”なぜあなたのギブを受け取りたいのか”、”どんな風に使いたいのか”、
等のコミュニケーションが行われている。

以前から英会話を始めたかったけどキッカケを作れずにいた、
今度デートを予定してるので、それに向けおしゃれな髪型にしたい、
お父さんの誕生日に魚を捌いてあげようと思って、
などなど、実際にやり取りされている内容は本当に様々だ。

そんな顔と人となりがわかる関係性の中で、ギブを提供する人は、創意工夫して相手のことを思い浮かべながら、最適な内容/方法でギブを提供しようと心がけてくれる。
そして、その想いが受け取られる方にも伝わるのだろう。

店員さんとお客様”というビジネスライクな関係を越えて
いわゆる通常のお金/ビジネスを前提とした、”店員さんとお客様”と言う固い関係ではない。ビジネスライクだと、どうしても越え難い関係性がある。
お金の関係の中で、そのくらいやってもらって当然だと言う期待値と横柄さ、”お客様は神様”感が出てしまう人もいるかもしれない。

そんな二人が実際にギブを行う。結果、受け取られる方の満足度が高い。
提供価値そのものに満足度が高いことはもちろんだが、気持ちや関係性がより満足度を高めている。

通常、人はサービスを受けると対価としてお金を支払う。ましてや満足度大だとチップも弾みたくなるのではないだろうか。

解消したい、良い意味での”気持ち悪さ”
そんな中、僕らの『giv』 では価値提供に関してお金を使用しない決まりとなっている。
頭では分かってはいても、実際その現場に居合わせてみると、どうなるか。

受け取った側は、
”本当にお金良いんですかね??こんなによくしてもらったのに、、、
本当にありがとうございます!”となる。

要は、気持ち悪いんだと思う。

”その場で何か返したい、だけどお金は渡せない、気持ち悪い。
あぁ、早く気持ち悪さを解消したい”みたいな感じだろうか。

その解消の仕方として、次に自分がまた違う誰かに、自分の好きなことをギブすることが決まる。
すると、その不調和の解消欲求もあり、次の方にできる限り、価値を贈ろうという気持ちになってくれる。

それが連鎖し合うことによって、全員でギブの価値と熱量があがっている。

利害関係のない善意のギブは、
受け取った方は、良い意味での気持ち悪さを生み、
相手への信頼へと転化される。
そして価値を最大限、次の人につなげる原動力となる。

次回は、背景2つ目の”主観的な価値”について投稿しようと思う。


応援ありがとうございます! givに参加するメンバーも現在募集中です! 美容師さん、農家さん、ヨガインストラクターさん、トレーナーさん、ネイリストさん、漁師さん、鍼灸師さん等が多彩なメンバーで運営しています^^ 良ければご参加ください。 https://giv.link/