【本を出版しました】giver(ギブの力)-ウェルビーイングのためにいますぐ、できること-
ご縁をいただき今回、人生初めて本を執筆しました。
『giver(ギブの力)
-こころのウェルビーイングのために いますぐ、できること-』
(発行元:BOW&PARTNERS、発売元:中央経済グループパブリッシング)
”経済的/物質的に豊かになったのに豊かさを感じにくい現代社会”について問題提起しつつ、科学的/学術的に解明されつつある”こころの豊かさ”について紹介しています。その上で、ひとりひとりがこころのウェルビーイングのために、具体的にどんな行動ができるのか、ぼくらが運営しているgivの実践も紹介しながら紐解いてみました。
モノで満たされた社会、こころは満たされない社会
先進国を中心に経済成長を遂げてきました。そのおかげで物質的に満たされてきました。モノは溢れている社会。
一方で、行き過ぎた金融資本主義によってもたらされた、やりがいの感じられない社会、つながりのない社会が存在しています。
そしてココロが満たされていない社会が。
これからは客観的で物質的な豊かさではなく、
主観的でこころの豊かさが得られる社会へのシフトが求められているのではないでしょうか。
ぼくは数字の世界で生きてきました。
米国公認会計士として、グローバルコンサルティングファームで資本主義の先端を走ってきました。そこで全ての価値を”金銭的な価値として数値化”してきました。
しかし数字の世界に生きながら、同時にこう感じるようになっていました。
ぼくたちの日々の生活には、金銭的価値として数値化できないたくさんの価値が溢れている。と。
あるいは、もはや数値化すること自体が意味をなさないこと、数値化してはいけないものがたくさんある。と。
資本主義は一つの仕組みであって、絶対的なものではない。
これを単一的指標として、社会の目標、企業の目標、そして、血の通った一人ひとりの人生の目標にしてしまうから、さまざまなほころびが出てくる。
こういう話をしていると、社会主義者のように捉えられることもありますが、ぼくは資本主義を全否定するつもりはないです。
ぼく自身もこの仕組みの上で生活し、お金は現代社会において必要なものと認識してます。ぼくは株式会社も運営しているし、そこで最高の仲間たちと情熱を持って事業と向き合っています。
社会主義に変えよう、あるいは自給自足しよう、という考えは、現代社会では現実的ではなく、むしろナンセンスだとも思っています。
みんなで並んでパンをもらうなんて想像したくもない。
だけど資本主義が持つ弱点や限界 、顕在化している大きな問題から目を背けてはダメだと思っています。
ぼくは学者でも宗教家でも社会主義者でもありません。
この本は、問題を批判することを目的としたものではなく、具体的な行動として、ぼくのような一市民に何ができるのかを紹介する本です。
ぼくらが運営しているgivでは
”価値を贈って感謝でつながる”をコンセプトに、恩送りができるコミュニティです。(https://www.giv.link/)
一般的なモノやサービスの対価としてお金を相手に払うではなく、受け取ったら、今度は自分が別の人に、自分の好きなことや得意なことを贈ります。お金を介さずに、人が感謝でつながっていく社会実験ですね。
贈った人も、受け取った人も、優しくて、ゆたかな気持ちになれる不思議な体験です。
ひとりひとりができることはほんの些細なことだけど、こうして感謝の連鎖が続いて広がっていくことで、みんなが楽しみながら社会が明るくなれば良いなと思っています。
実際に数字の世界の中で走ってきて、現在も資本主義の中で活動するぼくが行動を起こした結果、どんなことが見えてきているのかを紹介していきます。
本の構成はこんな感じです。
第1章 モノで満たされた社会、こころは満たされない社会
第2章 こころのメカニズム
第3章 ありがとうのちから
第4章 ギブのちから
第5章 優しい社会を未来に残す
著名な先生方からありがたいメッセージをいただいています。
年末年始。2022年の振返りをする時間や、2023年の目標や生き方を考える時間があると思います。その際にぜひ手に取って読んで頂きたいです。
応援ありがとうございます! givに参加するメンバーも現在募集中です! 美容師さん、農家さん、ヨガインストラクターさん、トレーナーさん、ネイリストさん、漁師さん、鍼灸師さん等が多彩なメンバーで運営しています^^ 良ければご参加ください。 https://giv.link/