コーチングライセンスについて考えてみた

サッカーにおけるコーチングライセンスについて本田選手がツイートしたことが発端。他のスポーツもそれぞれこの問題は抱えているでしょうけど、陸上競技も抱えている「課題」だと思います。

確かにこのツイートは唐突だったかもしれない。反応していたとあるサッカー選手に対して岩政さんもツイート。

ライセンスそのものは「誰でも」良い訳ではないと思います。ただ取得のハードルを下げて、取得後の研修などに力を入れるという手もあると思うんですよね。修めた内容をどんどん電子記録などで残していく。筆記はオンラインで。

こういう意味での「取得のハードルの高さ」を指しています。陸上競技の場合、日程も「そりゃ無理だろ?」と、現役選手が思うような時期ですし、現時点で指導している人にもかなり無理がある日程です。

自分も便乗してこうツイートした。前々から気になっていたのが「ライセンス問題」。スポーツにおける不祥事が起きるたびに議論されるこの話題。

スポーツがよくやり玉に上げられるが、そもそも体罰ではなく、通常の傷害罪にあたるものもあるし、一口に「パワハラ」としてまとめるのは無理があると思う。これは会社の中における話しも一緒で。一度組織の中に入ると「組織内の論理」が働きやすいのは多くの方が経験していることだと思います。


恐らく本田選手がこの一連のやり取りで言いたかったことは(勝手に推測)社会的に「上司」のライセンスはなく、その上司も誰かが適切かどうかなんて解らずに任命しているのだから・・・

ライセンスは本当に必要なのか?ということでもあるかな?と。

ただ、むしろライセンスがあることで一般社会より明確化出来るというメリットもあるのでやはりライセンス制度そのものは良いのではないでしょうか?


★★

ここでもうひとつ以前から気になっていることが、「世界との互換がない」ということ。これは世界より先んじる意味で構築できれば互換がなくても良いんですよね。ただそれが創れるかどうかが鍵になる。

同じように「スポーツ全般」でライセンス制度の議論が湧くと、やはりその競技ごとによって大きく変わる部分が出てくる。


自分が長く関わっている陸上競技のコーチングライセンスはこうなっている。

この2つがあって、上が都道府県レベルで引率したり、強化合宿で「指導」にあたることが出来る資格。下が「誰でも」指導する資格となるもの。

はっきり言って、この2つは「立場」を保証するもので、現場に活きる、育成に活きるものでは無いのが現状だと思う。

実際に一番気になるのは「種目ごと」になっていないところ。現場では例えばマラソン指導者にとって「円盤投げ」の指導法は必要なのか?と。不要とは言わないけど、それなら栄養学や医学、運動生理学、スポーツ法やコーチング技術・・・

そういった現場で使えるものが欲しいところ。

上記に埋め込んだツイートでも書いたけど、現在の指導者(経験者)には希望する人に一旦指導経験のある各種目ごとのライセンスを渡しても良いのではないだろうか?

そうしておいて必要な講習や研修、討論会などをどんどん開き、現場に必要な知識やノウハウ、意見・情報交換などを進め、育成に役立つ資格を創設して良いのではないでしょうか?

また、「ライセンス取得希望者に「誰が」教えるか問題」があると思います。種目ごとでない状態だと、長距離未経験の方が現在全国レベルで活躍する指導者に「講習する」なんてことも起きます。これだと取りに行く気が起き難いですよね。


★★

現行の2つの資格を批判するわけではなく、前述したように世の中で起きている議論に対し、対応するライセンスを構築する必要があると思う。

上に比べ、年代(ジュニア、シニア、マスターズなど)毎のライセンスがあっても良いと思う。先ずは共通ライセンスで指導できる資格はある、と。そして専門的な知見を更に加える形でライセンスに付与していくシステムであれば差別化も図っていける。

同じように「審判」も思うんですけどね。もっと細分化した形で運用しても良いのではないか?と。長距離競技会開催に必要な「審判資格」があれば良いと思う。

そうすればもっと普及するし、気軽に取りに行く人も増えると思う。更にオンライン受講・試験なども行えばよいし、もっと定期的に行っても良いと思う。


★★★

指導者として「指導レベル」を担保するライセンス問題という考えと、本田選手が言う「普及の問題」の両面があると思うんですよね。

ただ、現役選手も取りに行こうと考えるライセンスでないと、先細りしていくと思うし、発展性も少ないと思う。

質を落としてただ母数を増やすのでは意味はないかもしれないけど、母数自体が少なくなっていくとその競技は衰退していく恐れが高くなる。

「陸上競技」というものの良さと、難しさが表れている部分ですが、種目ごとに何かをするのにあまりに内々に配慮し過ぎていると上手くいかないと思います。

それは現在の参加者、まして次代の参加者やファンにも関係がないことでもあると思うんですよね。今は東京オリンピックで忙しい時期かもしれませんが、是非この種目ごとの「コーチングライセンス」設計を素早く創り上げて、配布して欲しいと思うんですよね。

難しいことは承知ですが、現在の指導者(経験者)にライセンスを渡すことで一気に普及しますし、悪くいうと「管理」も出来ると思うんですよね。運転免許のように何かあれば「反則点数」が加算され、更新時や「罰則」の替わりに講習や研修を受講してもらうという風に。

スポーツ庁が協会等に「指導」できるよう権限を、と言っても限界があると思います。それよりは陸上競技では率先してこういったシステムを創り上げ、運営していくことで信頼性を上げることも出来ると思うんですよね。

今すぐにでもこういったものが出来ていって欲しい・・・

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神屋伸行

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