手に職をつける
立場上、年間100人以上のITエンジニアを志す方と面接でお会いしています。
その殆どの方々がITエンジニアへの志望理由として挙げる内容は以下に偏ります。
・ IT業界は伸び続けるから
・ 人や社会に貢献したいから
・ ものづくりが好きだから
・ 手に職がついて将来が安泰だから
私は職種こそ様々経験していますが、社会人になってからIT業界から離れたことがありません。
なので、傍から見たIT業界、ITエンジニアはこういうイメージなんだなと聞くたびに気付かされます。
と同時に、浅いなぁと思ってしまいます。
まず、ITエンジニアと一言で言ってもIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が定義する職種は30種類以上に渡ります。
それぞれの職種にプロフェッショナルがいて、1職種だけでも一人前になるまで数年の歳月を要します。
これらをひとまとめに「IT業界」「ITエンジニア」でくくられてしまうと、実際に入ってからのギャップに苦労するだろうなと思います。
特に多いのは、ITエンジニア=プログラマ(ソフト開発、アプリ開発等々)を想像して且つ憧れを抱いている方です。
そんな方々が、同じ「IT業界」であるITインフラ専業の当社に応募をしてきます。
そして残念ながら、ITインフラという分野が存在することを面接を通じて知る方も少なからずいます。
やはり、開発の方が華があるのは確かですし、表に出るものを作っているのでイメージが沸きやすいということも理解出来ます。
一方でITインフラは、一般ユーザの目に触れることは殆どありませんし、一般ユーザに何も意識させることなく使って貰うことが真骨頂だったりするので、わざわざITインフラのエンジニアに絞って転職活動をする方は稀だと思います。
ただ、手に職をつけるというタイトルに立ち返ってみると、扱うものや技術の変化は伴うものの、その名の通りインフラが無くなることはありませんので、スキルを保ち続けられれば食い扶持には困らない分野だと思います。
ITインフラエンジニアの存在価値を、もっと世の中に知らしめて、インフラエンジニアを目指す方が増えれば良いなと思う今日この頃です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?