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しなくても良い努力

こんにちは、ラン丸(@sign45917948)です。

努力には、「良い努力」と「悪い努力」があります。

今回は、どこに向かって努力すべきか、その方向性について解説していきます。

しなくていい努力を見極め、働き方を見直すキッカケになれば幸いです。

はじめに

下手なこだわりなら、いりません。

継続することは大事ですが、こだわりは時に「執着」となってしまいます。

例えば、幸せになるためにはお金が必要だと考え、自己啓発セミナーに通い、ネットワークビジネスにはまり込んで、他人を勧誘するようになってしまうといったものが挙げられます。

目的達成のためには手段に執着しないことこそが良いこだわりです。

例えば、老舗の和菓子屋は、昔ながらの味のために製法にこだわるところも多いが、時代や季節、天気によって必要な変化を受け入れています。

人間も、環境に合わせて臨機応変に対応できる者が生き残っていきます。

それは、大切な場面で柔軟に判断できるから。下手なこだわりはムダな努力になりかねません。

こだわりを捨て、発想や思考や行動をもっと自由にすべきですね。

後悔ではなく反省をすべき

反省は改善点を考えるポジティブな行為ですが、後悔は失敗をただ悔やむだけのネガティブな行為です。

ビジネスにおいて成功と失敗は繰り返されるものであり、失敗した過去を引きずってしまっては、新たな決断や大胆な行動が取れなくなります。

ポジティブな思考を支えてくれるのは、「失敗を忘れる力」です。

過去の失敗体験だけでなく世間体や家族のことを考えると、自由に決断をするのはなかなか難しい。

しかし、そこであえて踏み切るかどうかが、大きな結果を手に入れるか否かを左右します。

努力には「いい努力」と「そうでない努力」があります。

では、その「違い」とは何でしょうか。

「いい努力」をするための考え方、動き方とは

一方、せっかくの努力が「時間のムダ」に変えてしまうのか?

次に、悪い努力についてみてみます。

多くのビジネスマンが「悪い努力」をしている

努力には、「いい努力」と「そうでない努力」があります。

まずは、この点を理解することから始めたいと思います。

一般的に、「努力することはいいことだ」と思われていますよね。

もちろん、努力をしないよりはしたほうがいいです。

仕事でも学びでもトレーニングでも、一定の努力は必要不可欠。

それでも、「努力をすればいい」と思った瞬間、大事な点を見失ってしまいます。

問題は、労力やかけた時間ではなく、努力の質にあるということです。

「いい努力」か「そうでない努力」かという質の部分を意識しなければ、次のような誤解が起こります。


「遅くまで残業してギリギリまで粘って取り組まないのは、努力不足だ。」
「1分、1時間でも長く時間をかければ、よりよい仕事になるはず。
それを突き詰めるのは立派なことだ。」


自分はそんなふうには考えていない、と思う方も少なくないでしょう。

実際、優秀なビジネスマンがこのような発想に捕らわれて生産性の低い仕事を長時間行っている姿は多く感じられます。

こうした場合、発想と視点を変えるだけで、飛躍的に仕事の質が変わることも少なくありません。

頭ではおかしいとわかっていても、現場に根づいた不合理な考え方が、意外と個々人の仕事に影響してしまうのです。

では、そもそも何が「いい努力」で、何が「そうでない努力」、つまり「悪い努力」なのかが重要です。

それを徹底的に洗い出すことで、どうすれば努力の質を上げられるかがわかってきます。

同じ時間と労力をかけるのであれば、すべて「いい努力」に転換したほうがいいですよね。

残念ながら「いい努力」は何となくできるものではありません。

常に行動の質を自覚し続けないことには、「とにかく時間をかける」「がむしゃらに頑張る」というパターンに戻ってしまいます。

無意識のうちに時間を費やしてしまっている「悪い努力」を排除して、時間と自らの能力を最大限に生かすための働き方をつくっていきましょう。

「いい努力」の7つの条件

そのためにまずは、「いい努力」とはどんなものかを知ることから始める必要があります。

「いい努力」とは何か、整理すると7つのポイントがあげられます。

1)「成果」につながるもの

例えば、3年間、雨の日も風の日も、毎日手塩にかけて桃を育てたが、一つも実らなかった。

これは「いい努力」ではありません。

「いい努力」とは、その努力をした結果、成果が出るものです。

桃の木を育てるなら、桃を実らせるのがいい努力の方向性です。

「水まきが大切だ」といって1日10回水をまいても、それで根が腐ってしまったら「いい努力」とはなりません。

何もしないほうがマシ、となります。

厳密にいうと、ほんの数個しか実らない場合においても、労力と時間に見合わない「悪い努力」といえます。

2)「目的」が明確なもの

成果とは結果で、すぐに出るものではありません。

何をすれば成果につながるか、100%はわからないのが当たり前です。

その状態で努力をするのだから、大切なのは一番先に目的を意識し、明確にすることです。

目指す成果がどんなものであるかを明確にすることでもあります。

つまり、「いい努力」とは、目的が明確なものです。

「自分は何のために努力をするのか?」と、常に考える必要があります。

例えば、ビジネスの場合、長期的な目的と短期的な目的が入り混じっていることが多いです。

しかし、人には結果を急ぐ心理があり、「目の前の目的」に照準を合わせやすいのです。

だから、重要度にかかわらず、短期的な成果の追求に目が行ってしまうことが多くなります。

最終的な目的への意識が曖昧なまま目先の目的だけに気を取られて走っていると、やがて「悪い努力」に向かっていくことになります。

「日本一の桃農家になる」という目的のはずが、短期的に結果が出やすいからといって大量の化学肥料で土を痩せさせるようなことがあれば、本当の目的からは遠ざかることになります。

目的を見誤った努力は「悪い努力」といえます。

3)「時間軸」を的確に意識しているもの

目的がはっきりしていても、「いつまでに」が漠然としていたら意味がありません。

「5年後に県内で№1の桃農家になる」ことが目的か、「来年、桃を100個つくる」ことが目的かで、努力の方向性は変わってきます。

目的を達成する時間軸を的確に捉えていない努力は「いい努力」とは言えないでしょう。

4)「生産性」が高いもの

「成果が出ることは出るが、そのためには膨大な時間と労力を要する」という努力も、決して「いい努力」とはいえません。

同じ成果を導けるのであれば、かかる時間やコストは小さいほうが望ましいです。

より短時間と小さな労力で高い成果を出せるほうが、よりいい努力といえます。

ただし、注意したいのは効率至上主義を勧めるものではないという点です。

効率と生産性は似て非なるものです。

生まれる成果が同じものであれば「効率=生産性」となります。

しかし、思考や創造力が関わる仕事の場合、効率を追求しすぎると、成果の質が落ち、結果として生産性が低くなる傾向にあります。

5)「充実感」を伴うもの

「いい努力」をしている最中は、フラストレーションや挫折感を感じることが少ないです。

一方、「悪い努力」の場合、ムダなことをしたり、本当は必要のない障害を乗り越えるためにエネルギーを費やしたり、進んでいった道が行き止まりで戻る羽目になったりします。

たとえ精神力のある人でもネガティブな感情が生じてしまいます。

「いい努力」には、ムダな動きが少ないのです。

ムダなことに振り回されることなく、手応えを感じながら進んでいる状態になると良いです。

「いい感じで働いているな」
「仕事の中身が濃くなってきたな」

このように、まだ成果が見えていない段階でも、高揚感、充実感が生まれてきます。

「いい努力」をすればするほど充実して意欲が増し、いっそう「いい努力」ができるようになります。

6)「成功パターン」が得られるもの

「いい努力」を続けていると、「高い成果を出すには、このパターンの努力がいい」ということが、自然にわかってくるようになります。

例えば、野球でみてみます。

ヒットが出るか出ないは確実には予測できないことですが、コーチに技術を教わって「肘を締めて打ったほうがヒットになる確率が高い」という成功パターンがわかれば、
そのフォームを磨くことによって成果を出す確率を高められます。

経験から「腰を落として打ったほうがヒットする確率が高い」という成功パターンもわかってくれば、成果を出せる確率はさらに高まるでしょう。

「いい努力」をすればするほど、その蓄積によってたくさんの成功パターンを会得でき、さらにいい努力ができるようになっていく。

自分自身の経験のほかに、うまくいっている人から学んで真似ることによって成功パターンを増やしていくことも必要ということです。

7)「成長」を伴うもの

生産性が高く、高い成果が出るというだけで十分に「いい努力」ですが、「いい努力」のあとには、「成長」といううれしい副産物がついてきます。

明確な目的に向かって、期限を意識し、生産性を高める「いい努力」をすれば、自分自身もまわりの環境も進化、成長していきます。

「いい努力」をする人は、試行錯誤しながら成果に結びつくパターンをつかんでいきますし、まわりの環境がその人の働きかけによって変わっていきます。

成長した人が進化した環境で働けば、次はさらに高い成果を出すことができます。

3年間で桃を5万個つくるパターンをつかんだ人が、そのパターンを使ってさらに「いい努力」をすれば、さらに3年後には7万個生産できるようになるかもしれないという話です。

まとめ

以上、「いい努力」の定義をみてきました。

あらゆる組織において、個人としての「いい努力」とチームとしての「いい努力」は大きな価値を生み出すものだと信じています。

成果を出すことが目的であれば、成果につながらない資料をつくったり会議をしたりするのは時間のムダになります。

社内手続きや上司の思惑など、最終的なゴール以外のことに対して多大な時間と神経を使うのは「悪い努力」といえます。

個人や社内の自己満足に終わり、お客様を喜ばせなければ、成果は出ません。

成果が出なければ株主も喜ばないし、社員の充実感や成長に結びつきません。

一人ひとりが成果を出し、組織全体のパフォーマンスを上げていく「いい努力」とは何なのか。

成果が出ない不毛な頑張りを強いたり、「何故こんな遠回りをしなければならないのか」と優秀な人の意欲を下げたり、組織を機能不全に陥らせたりする「悪い努力」とはどのようなものか。

ぜひ一度、考えてみるといいですね。

今回は、以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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