あの公園の角を曲がったら


あの公園の角を曲がったら彼の声が聞こえる。
いつもの散歩道。

その角にはポールが立っている。
ポールに来ると立ち止まる。
今日も彼はいるのだろうか。

あの公園の角には何度も向かった。
たまに道を忘れるけれど。
ポールの角っていうのは覚えているの。
ある日、ポールが無くなった。

工事のすごい音もする。
何が起こったのかわからない。
誰か説明して。
彼は今もいるのだろうか。
また一つ私の世界に色がなくなった。


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