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「遊びたいけど遊べない」その背中を押すサンクコスト効果とは?

「遊び学」という学問を世の中で当たり前のものにして、日本における遊びの価値を高め、日本人をもっと遊ばせるために毎日配信している「はらだひかるの遊び学ラジオ」

このラジオで過去に喋った内容を要約して文章でお届けします。

今回のテーマは「”遊びたいけど遊べない”その背中を押すサンクコスト効果とは?」です。

音声版で聞きたい方はこちら↓

僕がよく「もっと遊ぼう!」といった類の内容を発信したら「遊びたいけど遊べない」という人がとっても多いです。

そんななかなか腰が重い人は、サンクコスト効果を利用するといいかも?というお話。

まず「サンクコスト」とは?

日本語訳すると埋没費用。つまりすでに支払ってしまっていて、取り戻すことができないお金や時間、労力などのコストのことをいいます。

じゃあ「サンクコスト効果」とは?

これは心理学の言葉で、すでに支払っているお金や時間、労力などのコストを取り戻そうとする心理効果のことです。

つまり「人間は元を取ろうとするようにできている」ということです。

このサンクコスト効果はよくマーケティングなどビジネスシーンで使われることが多いのですが、遊びにも使えると僕は思ってます。

例えば、キャンプ行きたい!と言いながらなかなか動き出せない人。

そんな人は思い切って5、6万円するようないいテントを買っちゃったら?どうでしょう?

きっと元を取らなきゃというサンクコスト効果が働いて、キャンプに行くようになります。

要は遊びたきゃ買っちゃえ!旅行に行きたきゃ予約しちゃえ!ってことです。

ちなみに僕は昨年、約90万円分の川遊び道具を買いそろえました。

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それ以降、海や川に行ってパックラフトに乗るという遊びの頻度がメッチャ増えたし、今年は川遊びのイベントも組んでます。(まぁ元々その為に買ったんだからねw)

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”遊び”というものは今の言葉で言うと”不要不急”という扱いを受けることが多いです。

どうしても日常の生活に追われて優先順位が下がってしまいます。

でも、遊びは僕らの生活にとってなくてはならないもの。人生を豊かに楽しくしてくれるものです。

僕らのような子育て世代にとっては特に死活問題で、「やりたい!」というキモチだけはあるけどなかなか動き出せずに、ようやく動き出したころには子供たちは親と一緒に遊びんでくれないとかよくある話です。

ぜひ、この夏はサンクコスト効果を利用してなんか買っちゃいましょう!そして今しかないチャンスを逃さないように!

サンクコスト効果が自分に働いてないか立ち止まることも大事

ちなみに、サンクコスト効果はお金だけではなく時間や労力にも影響します。

例えば、子どもの習い事。

水泳をずっと習ってきて、進級してきたのに子どもがもし辞めたいと言い出したら?

「もうすぐ育成クラスなんだから頑張りなさい!」

子どもがずっと何年間も続けてきた野球を辞めたいと言い出したら?

「あんたの野球にどんだけ振り回されてきたと思ってんの?だったらもっと早く辞めてよ!ここまでやってきたんだからもったいない!続けなさい!」

そんな経験はありませんか?

これらはサンクコスト効果が大いに働いていると思います。

つまり、親としてこれまで子どもの習い事につぎ込んできたお金や時間や労力がもったいない!と感じてしまい、もう辞めていいものを辞めれなくさせちゃってるということです。

元々水泳を習わせたかった理由はなんですか?始めたキッカケはなんですか?

「子どもには絶対にバタフライ泳げるようになって欲しい!」と思ってたんでしたっけ?

野球じゃなくてサッカーがやりたくなった子どもが野球を続ける意味ってなんですか?

継続することの大事さ? それは元来、多くの人にとっては楽しむためにあるはずのスポーツで培わなきゃいけないことですか?

我慢しながらでも嫌なことでも継続することが大事ということ?

じゃあ、あなたの子どもが大きくなってきついブラック企業でイヤイヤながら働いていても継続が大事だから続けろと言いますか?

これだけ選択肢が多いこの時代に?

このように、理屈では簡単に分かりそうなことでも人間は意外とそんなに合理的には出来ていません。

サンクコスト効果が働いてしまって、子どもを苦しめてしまったり、道理に合わないことをしてしまって損をしてしまうなんてこともあります。

だから、そんな心理効果があることを知っておくことも立ち止まって考えてみることも大事かもしれません。

サンクコスト効果をうまくポジティブに利用して、もっともっと遊んでいきましょう!

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