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見知らぬ人の電話から手紙を書くまで

数週間前に、母の携帯電話に公衆電話から何度も電話があった。
もしや振込詐欺では・・・と身構え、次にかかってきたら私が出てどんな話になるのか興味津々で待ち構えていた。

しかし、その電話は振込詐欺の電話ではなく、
亡くなった兄の中学から友人のお母さまからだった。

三回忌ということもあり、母の家に送付したものが宛先不明で戻ってきてしまったためにお電話をしてくださったそうだ。

私が仕事に行っている間に、母はそのお母さまと電話で話したようで、それを教えてくれる母の声がとても明るかった。兄が亡くなってから、私以外で兄のことを知っている人と話すのがほぼ初めてに近い。

兄は友人宅に遊びに行ってはそのご家族とも仲が良かったそうで、わたしたちが知らない兄の話をたくさんしてくれたと母が教えてくれた。

お礼も兼ねて、お手紙とお返しをお送るすことにし、その手紙をわたしが書いた。あまり字が上手くないので昔は手書きするのに抵抗があったのだが、万年筆を使い始めてからは、ボールペンよりも上手く見えるように思うので、今では人に見せても昔ほどコンプレックスがなくなった。

手紙は、まず最初の出だしを書くのが難しい。
どのような言葉を書くのが適当なのか少し迷ったけれど、お会いしたことがない方への最初の挨拶はこれしかないだろうと決めた。

「はじめまして、○○の妹のさつきと申します。先日はお香典、お手紙を頂戴し、ありがとうございました。母とともに大変喜んでおります。」

その後はすらすらと迷うこと無く書くことができ、PAPERANG-P2という、インクが必要ないポケットプリンターを使って母と私の写真を印刷して元気な姿をお伝えすることにした。

レシートのような紙に印刷してくれるので、写真ほど気張らずに扱えるのでこうしたお手紙に貼るのにわりと向いているように思う。いつもはログとして記録したい写真などを印刷して手帳に貼っている。

手紙というアナログの作業に、デジタル機器を融合させ、無事に配送を終えた。

送り先は、昔私も住んでいた街の住所に近い場所。久しぶりにその文字を書く機会がとても愛おしかったし、電話や手紙をきっかけに母と兄の話や、一緒に暮らし始めてからの2年間の話も出来てうれしかった。

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サーシュ

Webディレクター。カウンセラーの勉強をしています。死生観、死別、傾聴など、アウトドア・料理などが読めるnoteです。書くことで変化する思考に興味があります。

日々考える亡くなった人たちのこと

不意に訪れる、亡くなった人たちとの記憶について書いたnote
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