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勝利以上の価値を求めて

あの日見た景色を忘れることはない。
10月28日四国Iリーグ決勝。全国大会を懸けた決勝は高知大学A対高知大学Bという高知大学ダービー。そして全部員が応援に駆けつけてくれた。結果は高知大学Aが勝ち全国大会出場を決めた。

試合後応援してくれた部員たちにお礼をしに行った。
部員一人ひとりの顔を見ると、色んな表情が見えた。
全員が勝利を祝ってくれたり、喜んでくれてはいなかった。
その理由はたぶん高知大学Aというチームが取り組んできた「過程」にあると思う。
これは高知大学体育会サッカー部のトップチームにも言えることだと思う。

そして、ここからはスポーツにおける「過程」の大切さみたいなことを書いていこうと思う。

サッカーに限らず競技スポーツの世界では、「結果」が求められる。
競技スポーツである以上勝利を目指すのは当然である。
この競技スポーツの世界では「過程」よりも「結果」が注目されるし、求められる。競技レベルが高くなるほどに「結果」が重要視される。

そして「過程」と「結果」どちらが大事か?という議論は常になされている。しかしこの議論に終止符が打たれることはないだろう。どちらの方が大事ということはないし、どちらも大事だから。

ただ「過程」があるからこその「結果」であることを理解しなければならない。

もしスポーツが「過程」のないただ「結果」だけを求めるものであるとしたら、それはつまりおみくじとか宝くじと何ら変わりない。おみくじや宝くじは「結果」が全てで、「結果」が出るまでの「過程」にはほとんど価値がないからだ。

スポーツの世界ではもちろん「結果」が求められるが、「結果」が出るまでの「過程」にこそ大きな価値があると思っている。

勝利という「結果」を目指す中で
・個々人が努力する
・チーム内で切磋琢磨する
・チームで団結する
・信頼関係を築く etc...

「結果」が生まれるまでの「過程」の中には個々の能力、チームワーク、信頼関係など様々な要素がある。
勝利という「結果」を生み出すためにはたった一つの要素さえ欠いてはいけない。
この一つひとつの要素を大切に積み上げていくことがスポーツの素晴らしさだと思う。

チームが上手くいかない時にこそ、監督やチームメイトと議論する。
チームが上手くいかない時こそ、変化を生み出す。
チームが上手くいかない時こそ、「結果」までの「過程」に目を向ける。
チームが上手くいかない時こそ、行動を起こすチャンスである。

この「過程」を大事にすることが、スポーツの魅力であり、スポーツの素晴らしさである。
アスリートとして、一人の人間として成長することにも繋がるのではないか。

きっと「結果」よりも「過程」にこそスポーツをする・みる・ささえることの価値はある。

スポーツの世界には「勝利」という「結果」以上の価値が必ず存在すると信じている。

そして勝利以上の価値を求めて、これからもスポーツに関わっていこうと思う。

#高知大学体育会サッカー部 #大学スポーツ
#大学サッカー #スポーツの価値



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