2022参議院選挙 選挙マニア的感想

どうも体調が優れないが、それはさておき、昨夜は参議院選挙の開票速報を見ていた。選挙マニアである私にとっては、この時間はまだその盛り上がりが冷めない。なので、今日はその選挙の感想を述べていこうと思う。尚、感想に思想はあまり含めないつもりでいる。純粋に選挙として面白かったと感じた事を述べてゆく。

関西人としては京都選挙区が面白そうだと当初から注目していたのだが、やはり、関西で最後まで議席が固まらなかったのがこの京都選挙区であった。結果は、自民党の吉井氏がトップ当選、立憲の福山氏が次いで当選、維新の楠井氏は落選、となったが、数字を見ればわかる様に、この三人の差はほんの僅かである。しかし、それでも勝ちは勝ちで負けは負けであり、そこは自民党の安定感、そしてベテラン福山氏の底力、これが光った構図だろう。

とは云えこの2候補と互角に渡り合った維新の強さも無視は出来ない。投票所別の票数を見ると、主に東海道本線、阪急京都線、これらの鉄道路線の沿線では維新の楠井氏が健闘している。つまり、大阪への距離が近い場所程維新の影響力が強まっているのだ。そして、街頭演説情報を追っていればわかる事だが、今回の選挙に於いて、維新の松井一郎、吉村洋文両氏は京都選挙区へ何度も足を運んでいる。それも恐らくどの政党と比べても圧倒的な回数である。この街頭演説に依って、維新の京都でのアピールは、この楠井氏の得票数を見ても成功したと考えて構わないだろう。特にスキャンダルが無ければ、次の国政選挙辺りでは維新の国会議員が京都から誕生する様な気がする。今回の選挙の結果は、その足掛かりとしては十分な結果だ。

さて、全国比例の結果も面白いものとなった。れいわ新選組は、もうただの弱小政党の粋を超えただろう。前回の衆議院選挙に続き、今回も安定して3議席を獲得。着実に成長路線へと進んでいる。合計で8人も国会議員が居れば、報道機関での扱いもやや増えそうな予感がする。また、NHK党も底力を見せた。ここもやはり腐っても国政政党である。安定した票数を獲得した事に加え、ガーシーが20万票をも獲得する等して1議席獲得、得票率2.0%の達成に、大きく貢献をした。この党は次の統一地方選挙でもこの底力を発揮したい所だろう。

また、社民党、参政党も、それぞれ1議席を獲得し、国政政党の政党要件を維持したり、満たしたりした。今回の選挙は、大きく見れば自民党の圧勝と云う結果だと思うが、細かく見れば、弱小政党の健闘が多く有ったとも言える結果が出たと思う。各政党の思想はともかく、この様な弱小政党がそれぞれ健闘するに至った背景としては、やはり、インターネットを上手に利用する政治活動家が増えて来たと云う事があるだろう。私は、少数意見の政治への反映に成功しているとも言えると思う。敢えて名前を挙げると、特に私は参政党に関しては全く支持が出来ない。しかし、この参政党の1議席も、私は民主主義的な一部意見の表明として重く、そして大切に、受け止めたい。

しばらく主立った選挙が無くて、辛い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?